広島を歩き回る“おにぎり屋台”が注目を集めています。広島県と岡山県の地元グルメを紹介するYouTubeチャンネル「うどんそば 広島 岡山 Udonsoba」にて公開された密着動画は記事執筆時点で475万再生を突破し、「美味しそう!」「元気をもらいました」などのコメントとともに応援する声が多く上がっています。
●店主は27歳女性 ワンオペで営むおにぎり専門店
お店の名前は「that's rice(ザッツライス)」。現在27歳の店主・東果穂さんがワンオペで営業しているおにぎり専門店です。大工の祖父が作ったリヤカーを引き、場所を移動しながら手作りのおにぎりを販売しています。
仕込みにはシェアキッチンを利用していて、この日(撮影日)は早朝から30個のおにぎりと、サイドメニューの玉子焼きと唐揚げを準備。おにぎりは1個あたり具材込みで約150〜200グラムと大きく、1個でも満足感がありそうです。
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●使用する米や具材すべてにこだわりあり!
雑穀米推しだという東さん。もち米も入っていてモチモチな食感が楽しめるようになっていて、その雑穀の配合は半年間かけて決めたとのこと。塩や各具材にもこだわりが感じられ、鮭のおにぎり(330円)には自身が好きだという皮もよく焼いて入れています。また味に関しては、厳しい方に食べてもらって良い反応がもらえたら商品として出すようにしているのだとか。おにぎりのラインアップは7種類ほど。
●リヤカーを引いて……いざ、広島の街へ出発です
仕込みが終わったら、保冷剤とともにバットにのせた商品をリヤカーの収納部分に入れ、引くための持ち手をつけて11時に出発。100キロ超えのリヤカーはただ引くだけでも大変そうで、特に段差や坂道は足腰にきそうです。
それでも東さんは通り過ぎる人と和やかに挨拶を交わし、一人ひとりのお客さんに笑顔で接客します。オフィス街では「前から気になってた」という女性や、お昼休憩中の会社員がふらっと来店。珍しい“おにぎり屋台”ということで足を止める人も多いようで、接客のなかで楽しそうに会話が弾む様子もみられます。
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手作りのおにぎりが人気なのはもちろん、物腰が柔らかく、新しいことに挑戦する東さんを応援したいという人も多い様子。「ラーメンの気分だったけど見たから来てしまったよ」と笑いながら買いに来た常連さん、オープンして間もないころからの超常連さんも登場し、そんな人たちとのやり取りから、お客さんを大切にしていることが伝わってきます。
●携帯ショップ店員からの転身は苦労も
以前は携帯ショップで働いていた東さん。仕事を辞めて屋台を始めたころは辛いことも多かったようで、やめたいと親に相談したことも。しかし挫けず続けることで常連さんができ、応援してくれる存在のおかげで今があると話します。ちなみに今は新たに小さなお店を出したいという夢も持っているのだとか。
普段は13時には完売するそうですが、この日は少し時間がかかって14時過ぎにシェアキッチンに到着。リヤカーを引いて何カ所も移動し、着いたら声を出して呼び込みすることを繰り返していた東さんですが、顔には笑顔が浮かび、疲労感よりも達成感の方が勝っている様子です。
●「なんだか感動で泣けました」「本当に素敵」感動する人続々
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そんな広島で1人頑張る東さんの姿には、「なんだか感動で泣けました 夢に向かって頑張ってられる姿が本当に素敵です」「お客さんへの丁寧な接し方素晴らしいです。見かけたら必ず買わせていただきます」と感動した人の声がたくさん上がり、調理風景を見て「シャケ皮大好きなので、あのシャケおにぎり絶対食べたい〜」「海老天むすびもとても美味そう」といった声も。また中には「高校生ですが、東さんが頑張ってるのを見て元気もらいました。ありがとうございます」と元気や勇気をもらった人の声もみられました。
上記動画の撮影時点では週1日の定休日と雨の日以外は営業し、月25日くらい稼働していた東さんでしたが、現在はテレビや新聞などでも取り上げられたことで予約が殺到し、仕込みの時間も長くなったことで、月曜日・火曜日と雨の日を定休日としています(※記事執筆時点)。販売場所はお店のInstagram(@thatsrice.__)でのライブ配信などで発信しており、その他のお休みや予約方法といった情報もこちらで確認できます。
YouTubeチャンネル「うどんそば 広島 岡山 Udonsoba」では他にも、リピーターであふれる老舗料理店や、早朝から行列ができるお店など、気になる広島県と岡山県の地元グルメが紹介されています。
動画提供:YouTubeチャンネル「うどんそば 広島 岡山 Udonsoba」さん
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