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東大阪市の山中で切断された男性の遺体が見つかった事件で、大阪府警は3日、大阪市中央区日本橋2の無職、大木滉斗(ひろと)容疑者(28)を死体遺棄の疑いで逮捕した。容疑を認めており、遺体をキャリーバッグに入れて遺棄現場まで運んだ可能性があるという。府警は容疑者が男性を殺害後に遺体を切断した疑いもあるとみて、殺人と死体損壊容疑も視野に捜査を進める。
逮捕容疑は2024年12月28日ごろ、奈良県境に近い東大阪市山手町の山中で、空き家やその周辺に男性の遺体を遺棄したとしている。「間違いありません」と容疑を認めているという。府警はDNA型鑑定などで男性の身元を調べている。
府警捜査1課によると、遺体発見現場の周辺で12月28日夜、不審な人物がキャリーバッグを引いて1人で歩く姿が防犯カメラに記録されていた。現場から西約600メートルの近鉄奈良線額田駅で下車し、山中に向かっていたことも判明。この人物の足取りを追う中で容疑者の関与が浮上した。府警は現場でキャリーバッグを押収。容疑者が電車を利用し、このバッグで男性の遺体を運んだとみている。
容疑者は25年1月中旬ごろから行方が分からなくなり、府警が捜していた。2月2日夕に和歌山県内の路上でうろついているところを、住民の通報を受けた県警が保護。親族から行方不明届が出されていたことから府警に連絡した。府警の任意の聴取に容疑者が男性の遺体を放置したと認めたため、3日未明に逮捕した。府警は容疑者が男性の死亡した経緯も知っているとみて追及する。
容疑者と同じマンションの住民の一人は「警察官から年末に何か異変がなかったか聞かれたが、何も知らなかった。住人が事件に関与しているのなら怖い」と話していた。
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男性の遺体は1月25日に警察官が発見した。頭部や両腕、両脚が胴体部分から切り離され、胴体などの一部の部位が半径30メートルの範囲に放置されていた。40代から50代前半とみられ、身長135〜145センチ。衣服を身に着けておらず裸の状態で、スマートフォンや財布などの貴重品も見つかっていないという。【林みづき、斉藤朋恵】
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