【ラグビー】35年W杯日本開催なるか、27年までに開催国決定 WR新会長が来日「信頼ある」

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2025年02月03日 19:07  日刊スポーツ

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来日し、思いを語るワールドラグビーのブレット・ロビンソン会長(撮影・松本航)

ラグビーの国際統括団体ワールドラグビー(WR)の新会長に就任したオーストラリア出身のブレット・ロビンソン氏(55)が3日、日本が開催を熱望する35年W杯について思いを語った。


同氏は24年11月、南半球から選出された初の会長となった。このたび初めての訪問国に日本を選び、都内で開かれた記者会見で「会長選挙の際に多大なるご支援をいただいた。初めての国が日本になることは、私にとって当然のことです」とあいさつした。冒頭では日本協会の土田雅人会長(62)が「重要なテーマは35年の男子、37年の女子W杯日本開催に向けてです。そのためには財政安定はもちろん、組織強化が重要。代表チームの活躍は必須となります」と決意を示した。


同行したアラン・ギルピンCEOによると、35、39年の男子W杯に対してスペイン、イタリア、英国とアイルランド、その他の国が関心を示しているという。同CEOは「長期的な戦略に基づき、どこで開催するのが適切かを見極める。日本協会と日本政府は『早いほうがいい』と言っている」と現状を説明し「私たちは公式な入札プロセスで、政府が戦うやり方をやめている。WRにとって日本にW杯が戻ってくることは、日本だけでなく地域の成長に結び付くことから、1つのゴールを達成できる。開催国をかなり前から決められることで、準備期間は長くなり、しっかりと準備をして成功させるチャンスになる。35年は、27年W杯(オーストラリア大会)までに決定する。8年ほど前から準備ができることになる」と具体的に踏み込んだ。


日本はアジア初開催となった19年W杯で、国際的な評価を高めた。ロビンソン会長は「日本には非常に大きなチャンスがある。19年W杯がどれだけ成功したかをよく覚えている。開催前は懐疑的な声もあったが、開催後は誰も思っていない。(W杯を)できただけでなく大成功させ、信頼を持っている」としつつ「長い準備期間があることの良い点はスタジアム、設備に対して十分に取りかかれることです。次のW杯はオーストラリアだが、たくさんの素晴らしいスタジアムが国中にある。そこからいろいろ学べることもあると思う。長い準備期間を生かしていってもらえればと思います」と“宿題”も出した。


W杯は27年男子と29年女子をオーストラリア、31年男子と33年女子を米国で行うことが決まっている。日本協会の土田会長は「世界のラグビーがもっと発展していくためにも、日本が重要であり、日本がアジアのラグビーをけん引していく覚悟です」とWR幹部の前で力を込めた。【松本航】

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