食品大手の味の素は、中村茂雄常務がきょう付で社長に昇格する人事を発表しました。社長だった藤江氏から体調不良による辞任の申し出があったということです。
味の素 中村茂雄 新社長
「藤江さんの思いを引き継ぎ、より多くの人、社会、地球のウェルビーイングに貢献する企業として、持続的に企業価値を高めていきたい」
中村新社長は、味の素に1992年に入社し、技術分野出身で半導体に使われる電子材料事業の立ち上げと成長をけん引してきました。その後、食品事業などにも関わるなど幅広く経験を積み、現在はブラジル味の素社の社長です。
技術分野出身の社長は初めてで、社長交代はおよそ3年ぶりだということです。
社長だった藤江氏は去年末に体調を崩し、順調に回復しているものの、経営の空白を防ぐために、本人自ら辞任を決めたとしています。藤江氏は代表権のない会長に就任し、今年6月の株主総会後も引き続き経営陣をサポートするということです。
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