昨年引退の森泰斗騎手「寝る時間も食事も変わらない」 近況や今後への決意語る
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2025年02月04日 07:45 netkeiba
「NARグランプリ2024」の表彰式は3日、都内ホテルで実施。昨年11月をもって引退した森泰斗騎手は295勝で最優秀勝利回数騎手賞に輝き、会見で喜びを語った。
森騎手は98年に足利所属としてデビュー。その後、騎手免許を返上して一度は引退したが、01年に再デビューする。03年の足利廃止により、宇都宮競馬へ移籍。さらに05年の宇都宮廃止で、船橋競馬へと移った。南関東ではトップジョッキーに上り詰め、10年からは毎年100勝以上をマーク。昨年も全国リーディングを快走していたが、心身の衰えなどを理由に11月29日の騎乗をもって引退した。
森騎手は今の心中を聞かれ、「最後の1カ月乗っていなかったので、引退した人間が受賞していいのかな」と複雑な表情。現役最終年となった昨年を振り返り、「体の不調があり、到底納得のいく騎乗ができていない。一番勝っているときは400勝近いので、数字も落としているし不本意だった」と厳しい評価を下した。
引退会見時には「不摂生な生活をしてみたい」と口にしていたが、「体に染みついた習慣が抜けず、寝る時間も食事も現役時代と変わらない」と苦笑いを浮かべた森騎手。現在は調教師を目指し、勉強する日々だという。「競馬界から離れていろいろ考えて、やっぱり馬に近くでかかわりたいと思った。これまで培ってきた知見を生かしていい馬を育てたい。また、自分が足りなかった部分を含め、経験を伝えていい騎手を育てたい。スタージョッキーの存在は、競馬の発展に必須だと思う」と今後への決意を口にした。
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