【眠りのプロに聞いた!】子どもたちに正しい睡眠習慣を。nishikawaが取り組む「眠育」とは

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2025年02月04日 10:10  ママスタセレクト

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【第1回】から読む。
前回からの続き。夜になるとあくびが出て眠くなり布団に入って寝る。そして朝になると目覚める。そのような当たり前のことを、人は毎日繰り返しています。睡眠が大事なのは子どもたちも同じ。子どものうちから、睡眠の大切さを伝えておきたいですね。西川株式会社では2013年から「眠育 ねむりと未来プロジェクト」として、子どもたちに寝ることの大切さを伝えています。スリープマスターの田中大地さんも講師の1人。この記事では西川株式会社が提唱する「眠育」についてお聞きしていきます。

子どもたちに睡眠の大切さを伝えたい!



――西川株式会社さんでは、2013年から「眠育」を行っていますね。このきっかけは何でしょうか?

スリープマスター田中大地さん(以下、田中さん):nishikawaでは、ずっと大人の眠りをサポートしてきました。でもお子さんの睡眠を気にかける親御さんや、実際に睡眠で悩んでいる子どもたちの声も届いてきて。その声に大人だけではなく子どもたちの眠りを支える必要があると強く感じたこともあり、「眠育」のプロジェクトをスタートさせたのです。

――具体的にどのような活動をされているのでしょうか?

田中さん:小中学校で講演会をしたり、親御さん向けのセミナーを行なったりしています。親子教室も開催していますよ。

――そこではどのようなことを話されるのですか?

田中さん:子どもの頃についた睡眠スタイルは、大人になっても続きます。子どもは寝る力があるので、睡眠に悩んでいるという子どもは少ないと思います。その様子を見た大人は、睡眠に問題ないとつい思ってしまうでしょう。しかし睡眠スタイルがよくないと、大人になっても睡眠の質がよくないままになる可能性もあります。だからこそ子どもの頃に睡眠の大切さを知って「しっかり寝る」ことを心がけてほしいと伝えています。

――「しっかり寝る」というのは?

田中さん:まずは睡眠時間です。子どもの年齢によって異なりますが、例えば幼児の睡眠時間は13〜14時間、児童は9〜12時間、中学生以上になると8〜10時間が推奨されています。この時間を確保することで睡眠の質が大きく違ってきて、生活習慣の乱れや肥満の防止になるとも言われています。

子どもが寝やすい環境づくりをしていこう



――子どもたちは習い事をしている子もいるので、寝るのが遅くなってしまうこともありますね。

田中さん:確かに。現代の子どもたちは、とても忙しいですよね。親御さんも仕事で帰りが遅くなることもありますし、そうすると食事やお風呂の時間もずれ込んでしまいます。それを急に「今日から睡眠時間を確保してください!」と言うことはできませんから、まずは「子どもにとってどのくらいの睡眠時間が必要なのか」を知ることから始めるのも大切だと思います。

――子どもに必要な睡眠時間を知った後、親ができることはありますか?

田中さん:子どもが睡眠時間を少しでも長くとれるように、環境を整えていくことです。たとえば夕方以降は部屋を暗めにするのもその1つです。照明が明るいと脳が覚醒してしまって、眠りにつきにくくなってしまいます。また寝室を別にして、眠りのリズムを作っていくのもいい方法です。できるだけ早いうちから1人で寝る習慣をつけるのが理想的です。例を挙げると、小学校入学が寝室を分ける1つのタイミングになるかもしれません。

――子どもの眠りについて、親が注意しておきたいことはありますか?

田中さん:子どもが寝ようとしないと「寝なさい」と言ってしまうことがあると思います。しかし大人でもなかなか寝付けないことがありますよね。無理に眠らせようとするのではなく、子どもが自然と眠りにつきやすくなる環境や生活リズムを整えてあげることが大切です。子どもの睡眠は親が支えるもの。特にまだ小さいうちは親の影響を受けがちですから、家族みんなで睡眠の大切さを知っていただきたいと思いますね。
参考:nishikawa|眠育 ねむりと未来プロジェクト
編集後記
睡眠は誰にとっても大切なもの。生活環境の変化や大人の事情などが、子どもの睡眠時間に影響を与えることもあるようです。子どもを育てる中で教育や食事と同じように、睡眠についても真剣に考えることは必要なのかもしれません。
※取材は2024年11月に行いました。記事の内容は取材時時点のものです。

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取材、文・川崎さちえ 編集・ここのえ イラスト・ももいろななえ

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