アーセナルに所属するイングランド代表MFデクラン・ライスが、プレミアリーグ史上2人目の快挙を成し遂げた。
プレミアリーグ第24節が現地時間2日に行われ、アーセナルは本拠地『エミレーツ・スタジアム』にマンチェスター・シティを迎えた。開始早々にマルティン・ウーデゴーアが先制点を奪うと、55分にアーリング・ハーランドに同点弾を許すも、直後にトーマス・パルティのゴールで勝ち越し。その後はマイルズ・ルイス・スケリー、カイ・ハヴァーツ、イーサン・ヌワネリがネットを揺らし、5−1で快勝した。
ここ数年熾烈な優勝争いを展開し、幾度となく立ち塞がってきた“ライバル”を衝撃的なスコアで破ったアーセナルだが、生え抜きの若手選手の活躍にとりわけ注目が集まっている。左サイドバック(SB)として先発出場した18歳のルイス・スケリーは守備で粘り強い対応を続けただけでなく、圧巻の個人技から3点目をマーク。途中出場した17歳のヌワネリは、イングランド代表FWブカヨ・サカを彷彿とさせるようなシュートを叩き込み、短時間で存在感を放った。
この2人の若武者のゴールをアシストしたのが、中盤の一角としてフル出場し、試合後にはイギリスメディア『スカイスポーツ』選出のプレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POTM)に輝いたライスだ。データサイト『Sofascore』によると、この試合でパス成功率「89%」、キーパス「5本」、決定機創出「1回」、インターセプト「2回」という抜群のスタッツを記録していたという。
データサイト『Opta』によると、プレミアリーグの1試合で2人の10代選手のゴールをアシストしたのは、マンチェスター・シティ戦でのライスが史上2人目とのこと。過去には現在アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督が、エヴァートン時代の2007年に達成しているという。奇しくもアルテタ監督率いるチームの中盤の主軸が、18年ぶり2度目の記録を達成することとなった。
そんなライスは試合後、「ブライトン戦やアストン・ヴィラ戦でポイントを落とさなければ、リヴァプールにもっと近づける可能性があったが、僕たちはまだそこにいる。他のチームの助けも必要だが、目標は明確だ。彼らを追い詰めてプレミアリーグで優勝する。前向きな姿勢を保ち続けたい。そうすれば大丈夫だと信じているよ」と逆転でのリーグ制覇に向けて意気込みを語った。
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