安田記念へと続く古馬マイル路線の、関東における開幕戦。過去の勝ち馬にはリスグラシューやインディチャンプなど、後のGIホースが名を連ねているように、GIIIながらメンバーが揃う一戦。一昨年はナミュールがここで2着に入り、秋のマイルCSでGI初制覇を成し遂げた。今年もマイル路線を担う好メンバーが集結している。
1.前走がGIの馬か3勝クラスを勝ち上がってきた馬
これは両極端な狙い目になるが、前走がGIの馬が過去10年で[4-3-2-15]、単勝回収率でも135%と良績を残している。ただ、前走で3勝クラスを勝ってここへ臨む馬は[4-1-0-7]で、勝率33.3%、単勝回収率213%と前走GI組を凌ぐ成績を残している。実績馬と、ここを勝って飛躍していく馬の対決という図式になっている。
2.距離短縮組が優勢
古馬のマイル戦と言えば、マイル路線のエキスパートが揃う印象だが、前走マイルの馬の成績が[6-5-5-87]で複勝率15.5%なのに対して、今回が距離短縮となる馬は[4-4-3-24]で複勝率31.4%。また、今回が距離延長になる馬は[0-0-2-9]で複勝率が18.2%あるものの連対馬はいない。狙いは距離短縮組だろう。
3.大型馬に妙味あり
過去10回で、馬体重500kg超の馬は[6-5-3-41]で勝率10.9%、単勝回収率136%と妙味十分。小柄な馬も勝ってはいるが、人気サイドで妙味はない。狙うなら500kg超の大型馬だ。
オールナットは中長距離を中心に使われてきていたが、2走前に方向転換。1800mで連勝してここへ臨む。今回はさらに距離短縮で、馬格も前走馬体重が526kgと大型。ここでの好走条件は揃っている。歴戦の強者との戦いになるが、ここは勢いで突破できても良いだろう。