実質賃金0.2%減=3年連続マイナス、物価高響く―昨年

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2025年02月05日 09:02  時事通信社

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時事通信社

 厚生労働省が5日発表した2024年の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によると、現金給与総額(名目賃金)に物価の変動を反映させた実質賃金は、前年比0.2%減と3年連続でマイナスだった。マイナス幅は23年(2.5%)より縮小したものの、物価高騰に賃金の伸びが追い付かない状態が続いた。

 中堅・大企業を中心とする従業員30人以上の規模では、実質賃金が0.1%増と2年ぶりにプラスに転じた。33年ぶりの高水準となった24年春闘の賃上げを反映した形。政府が掲げる「物価高を上回る賃上げ」の実現には中小・小規模企業への広がりが課題だ。

 24年の基本給と残業代などを合わせた名目賃金は、労働者1人当たり平均で2.9%増と33年ぶりの高い伸び率となった。このうち基本給が中心の「所定内給与」は2.1%増。賞与など「特別に支払われた給与」は6.9%増で、比較可能な01年以来過去最高の伸び率だった。

 実質賃金の算出に用いる消費者物価指数(持ち家の帰属家賃を除く総合)の上昇率は3.2%。23年の3.8%に比べ低下したが、コメの価格高騰などが家計を直撃した。

 名目賃金を就業形態別で見ると、正社員ら一般労働者が3.2%増の45万3445円、パートタイム労働者が3.8%増の11万1842円。1人平均の月間の総実労働時間は1.0%減の136.9時間だった。

 同時に発表された24年12月(速報)の実質賃金は前年同月比0.6%増。冬のボーナス増加を背景に2カ月連続でプラスとなった。 

このニュースに関するつぶやき

  • 実質賃金は伸びず物価は上がり続ける。しかし日銀が金利を上げるってアホか!盲目に自民党に投票するバカのせいで国家は壊され国民は殺される!
    • イイネ!9
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