ヤンキース、通算382登板の変則左腕ヒルと再契約　貴重なリリーフ左腕の引き留めに成功

◆ チーム唯一のリリーフ左腕を引き留め

　現地時間4日、ニューヨーク・ヤンキースがFAのティム・ヒル投手（34）と再契約を結んだと米複数メディアが報じた。契約は1年285万ドルとされ、2026年シーズンの球団オプションが含まれている。

　変則左腕のヒルは2014年のドラフトでロイヤルズに入団し、2018年にMLBデビュー。パドレス所属時の2021年には78試合に登板して19ホールドを挙げるなど、7シーズン通算382登板で66ホールド、防御率3.99をマークしている。

　昨季はホワイトソックスで開幕を迎えるも、防御率5点台と低迷し、6月に一時放出された。しかし、その後ヤンキースに加入すると、35登板で3勝0敗3ホールド、防御率2.05の好成績を残し、ポストシーズンでも10登板で防御率1.08と好投。2球団通算で62試合に登板して4勝0敗4ホールド、防御率3.36という成績だった。

　昨季のヤンキースはヒルら8人の左腕をリリーフ起用したが、シーズン中の放出や今オフの移籍により8人全員がヤンキースから離れ、現時点でロースター40人枠内の左腕は先発投手のカルロス・ロドンとマックス・フリードだけだった。そんな中でヒルの引き留めに成功し、貴重なリリーフ左腕の補強を実現させた。