シェフィールド・ウェンズデイは6日、ヴィッセル神戸からDF初瀬亮が完全移籍加入することを発表した。フリートランスファーでの加入とな流ことも明かされている。
初瀬については今月8日、2025シーズンに向けた神戸のトップチームメンバーに含まれておらず、海外移籍に向けて交渉中であることが伝えられていた。地元メディア『ザ・スター』の報道によると、初瀬はシェフィールド・ウェンズデイへ練習参加し、そこでダニー・レール監督から高く評価されたという。この練習参加がきっかけとなり、完全移籍の契約を勝ち取ったと見られる。
初瀬は1997年7月10日生まれの現在27歳。ガンバ大阪の育成組織出身で、フライブルク所属の日本代表MF堂安律らとともに、2016年にトップチームへ昇格した。同シーズンのJ1リーグでは開幕スタメンに抜擢。G大阪では計3シーズンプレーし、公式戦通算51試合出場1ゴールを記録した。
2019年には神戸へ完全移籍加入。同シーズン後半戦は期限付き移籍したアビスパ福岡でプレーし、シーズン終了後に神戸へ復帰した。2023シーズンはJ1リーグ34試合中33試合にスタメン出場するなど不動の立ち位置を確立し、神戸のJ1初優勝に大きく貢献。2024年に入ってからも主力として活躍を続け、2024明治安田J1リーグと天皇杯JFA第104回全日本サッカー選手権大会の“2冠”を経験した。在籍期間の公式戦通算では195試合出場4ゴールを記録している。
シェフィールド・ウェンズデイは1867年創設と歴史のあるクラブで、過去には3度のFAカップ制覇や1度のEFLカップ優勝を誇る。プレミアリーグが創設された1992−93シーズンから8年間は1部に身を置いていたが、1999−2000シーズンに無念の降格を強いられると、以降は1度もプレミアリーグに戻れていない。2020−21シーズンからの2年間はリーグ1(3部)での戦いを強いられたが、昨季よりチャンピオンシップ(イングランド2部リーグ)に復帰していた。
なお、現在チャンピオンシップでは、コヴェントリーのMF坂元達裕、クイーンズ・パーク・レンジャーズのMF斉藤光毅、ブリストル・シティのMF平河悠、ルートン・タウンのDF橋岡大樹、ブラックバーンのFW大橋祐紀、リーズのMF田中碧、ストークのMF瀬古樹と計7名の日本人選手がプレーしている。初瀬は8人目の日本人選手として、チャンピオンシップに参戦することとなった。
【ハイライト動画】シェフィールド・ウェンズデイが初瀬獲得を発表!
🇯🇵 pic.twitter.com/zHZC5e2ucH— Sheffield Wednesday (@swfc) February 6, 2025