かつてリヴァプールで活躍した元イングランド代表DFジェイミー・キャラガー氏が、古巣で躍動するオランダ代表MFライアン・フラーフェンベルフを称賛した。6日、イギリスメディア『スカイスポーツ』がコメントを伝えている。
昨シーズン限りでユルゲン・クロップ氏の長期政権に終止符を打ったリヴァプールは、後任となったアルネ・スロット監督の下で好調を維持。プレミアリーグで2位以下に大きく差をつけて首位を快走し、チャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズでも7勝1敗という圧巻の成績を収めた。さらに、連覇を目指すカラバオカップでは、準決勝でトッテナムを2戦合計4−1で破り決勝進出。FAカップを含め、4冠への期待も膨らむパフォーマンスを披露している。
好調のチームを中盤の底で支えているのが、一昨年夏にバイエルンから加入したフラーフェンベルフだ。在籍2年目の今シーズンは日本代表MF遠藤航らを抑えてアンカーの定位置を確保し、ここまで公式戦通算32試合に出場。そもそもリヴァプールは昨年夏にレアル・ソシエダ所属のスペイン代表MFマルティン・スビメンディの獲得に失敗しているが、フラーフェンベルフはそのことを忘れさせるかのような安定したパフォーマンスを続けている。
現役時代にリヴァプールで通算737試合に出場したキャラガー氏は「スビメンディの件について、私は後から賢く語っているつもりはない。フラーフェンベルフをアンカーで起用したことはチームにより良い結果をもたらした」と持論を展開しつつ、次ようにフラーフェンベルフへ賛辞を送った。
「フラーフェンベルフが今シーズンのリヴァプールにもたらしたものは、エネルギーと脚力だ。彼を6番(アンカー)として起用した時、非常に興味をそそられたが、私は完全に確信が持てなかったんだ。なぜなら、彼を攻撃的な選手だと思っていたからね。彼への最大の賛辞は、仮にリヴァプールが優勝すれば彼が最優秀選手の候補になるだろうということだ。まだそこまでは到達していないが、パトリック・ヴィエラを彷彿とさせる」
ヴィエラ氏は現役時代にアーセナルで長く活躍し、プレミアリーグ無敗優勝を成し遂げた“インビンシブルズ”のキャプテン。キャラガー氏は古巣で躍動するフラーフェンベルフに、プレミアリーグ屈指の“レジェンド”の姿を重ねているようだ。