
妊娠中のビタミンD不足による影響
2月3日、ペンシルベニア大学(アメリカ)は、プレスリリースにて、妊娠初期のビタミンD摂取量と早産リスク、出生時の身長において関連性があると示した。
妊娠初期のビタミンD摂取量が50nmol/L未満である場合、早産リスクは高まり、出生時の身長が低くなるという。
妊娠初期のビタミンDと妊娠結果における関係性
胎児の骨格成長、母体の免疫機能、胎盤の発達をはじめ、妊娠初期の成長・発達にビタミンDは不可欠である。しかしながら、妊婦のうち25%以上は、ビタミンD摂取量が推奨値を下回っているという。
そこで今回、研究チームは、「Nulliparous Pregnancy Outcomes Study: Monitoring Mothers-to-Be(nuMoM2b)」(2010〜2013年、アメリカ国立子ども人間発達研究所(NICHD)実施)の一貫として、妊娠初期の母体におけるビタミンD状態が胎児の長期的成長に対して与える影響について調査した。
女性351人を対象に血液サンプルを採取して血中ビタミンD濃度を測定したところ、ビタミンD不足(50nmol/L未満)の女性とビタミンD充足(50nmol/L以上)の女性において、妊娠結果に統計的な差異は確認されなかった。
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一方、妊娠初期のビタミンD濃度が40nmol/L未満の女性は、ビタミンD濃度が80nmol/L以上の女性と比べて早産の可能性が4倍高いことが示された。あわせて、妊娠初期のビタミンD濃度が高い場合、僅かではあるものの、胎児の出生身長が統計的かつ有意に大きくなると報告された。
妊活中および妊娠初期の女性にとって、ビタミンDは重要である。それゆえ、妊活中および妊娠初期におけるビタミンDレベルが低い場合、適切な治療を受けることにより、妊娠結果が改善する可能性があるといえる。
(画像はプレスリリースより)
PennState
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