
【写真】舞台『千と千尋の神隠し』、ロンドンの歴史ある演劇賞で栄冠! トロフィーを手にした翻案・演出のジョン・ケアード
今年が25年目となる「WHATS ON STAGE AWARDS」はロンドンの演劇ファン参加型の歴史ある演劇賞。昨年暮れにノミネートが発表されており、舞台『千と千尋の神隠し』は、「Awards for BEST NEW PLAY」のほか、「BEST SUPPORTING PERFORMER」(増子
敦貴)、「BEST SET DESIGN」(ジョン・ボウサー、トビー・オリエ)、「BEST COSTUME DESIGN」(中原幸子)、「BEST WIG,HAIR AND MAKEUP DESIGN」(宮内宏明)でノミネート。このたび、「Awards for BEST NEW PLAY」(最優秀新作演劇賞)の栄冠がもたらされた。
授賞式の壇上には、翻案・演出のジョン・ケアード、プロデューサーの尾木晴佳(東宝)、共同プロデューサーのイアン・ギリー(PWプロダクションズ)が上がり、トロフィーを授与された。
ステージでジョン・ケアードは、妻で共同翻案の今井麻緒子やカンパニーに感謝を述べ、「日本とイギリスのコラボレーションにより、作品を作れて嬉しいです。イーストエンド(世界の極東)から、(ロンドンの)ウェストエンドへ作品を持ってくるのは大変な苦労がありました。ただ、すべてにおける、本当のマジシャンはスタジオジブリの宮崎駿さんです。彼の素晴らしい映画は、私たち全員に多大なるインスピレーションを与えてくれました」と述べると、会場全体から大きな拍手が沸き起こった。そして最後に日本語で「駿さん、本当に有難うございます」と締めくくった。
東宝演劇は、1966年に開場した現・帝国劇場で製作した『風と共に去りぬ』の世界初演ミュージカル化を1972年にロンドン・ドルリー・レーン劇場で上演して以来、オリジナル作品を世界へ届けることを目標として、数々の作品を製作し続けてきた。そして、昨年のロンドン・コロシアムで30万人を動員しロンドンを熱狂の渦に巻き込んだ舞台『千と千尋の神隠し』4ヵ月公演が、今回の受賞により、ロンドンで高く評価されたことが改めて証明された。
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※宮崎駿の「崎」は「たつさき」が正式表記