川崎F、長谷部新体制の初陣は4発快勝! Jクラブの“鬼門攻略”でACLリーグステージ突破

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2025年02月11日 21:12  サッカーキング

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山田新(中央)は先制弾でゴールショーの火付け役に [写真]=Getty Images
 AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)リーグステージ第7節が11日に行われ、川崎フロンターレ(日本)と浦項スティーラース(韓国)が対戦した。

 川崎Fは今週末、2025明治安田J1リーグの開幕戦を控えているが、その前に秋春制に移行したACLEの戦いで新シーズンをスタートさせる。ここまでの成績は4勝2敗で、勝ち点「12」を積み上げて4位につける。リーグステージ突破へ王手をかけた状況のなか、今節相まみえるのは、ここまで3勝3敗の勝ち点「9」で5位につける浦項だ。

 これまで、浦項はACLE(※旧ACLを含む)の戦いにおいて、ホームにJクラブを迎えた試合で黒星を喫したことはない。Jクラブに対して無類の強さを誇る『浦項スティールヤード』でのゲームだが、川崎Fはこの不名誉なジンクスを打ち破ることはできるか。今季より指揮を執る長谷部茂利新監督は、高井幸大や脇坂泰斗ら昨季からの主力をスターティングメンバーとして送り出し、新加入の伊藤達哉も先発に名を連ねた。

 試合はキックオフ直後から、浦項がボールを持つ場面も見られるが、川崎Fは組織的なハイプレスで相手のビルドアップを遮断。自由な前進を許さず、相手を制限しながら試合を進める。攻撃においてはなかなか崩し切る場面は見られなかったが、36分には両チーム通じてのファーストシュートが生まれる。左サイドのオープンスペースで脇坂からのパスを受けたマルシーニョが、カットインから右足を振り抜くも、シュートは枠の外。

 このプレー直後の38分、試合の均衡が破れる。浦項は自陣に引いてブロックを組み、川崎Fは突破口を探りながら、蹴らせて回収するシーンを増やす。このような状況が続くなか、クリアボールを回収した高井が右サイドへ広げ、佐々木旭が中央へ持ち運んで斜めの方向へ預けると、山本悠樹を経由してボールを受けた山田新が再び右サイドへ展開。フリーでボールを受けた伊藤がクロスボールを送ると、このボールが動き直した山田の頭にピタリ。豪快なヘディングシュートでゴールネットを揺らし、川崎Fが先手を取った。

 さらに前半終盤の43分、敵陣右サイドで山本からのパスを受けた山田が、ボールを収めると、強引に奪いにきたジョナサン・アスプロポタミティスにこの日2枚目のイエローカードが提示される。川崎Fは残る時間、数的優位で戦うこととなった。

 川崎Fの1点リードで後半へ折り返すと、なかなか決定機を作り出せなかったが、71分には待望に瞬間が訪れる。自陣右サイドでボールを受けた佐々木が背後のスペースへダイレクトのボールを送ると、抜け出した脇坂がクロスボールを狙ったが、ここは通らない。こぼれ球に反応した山本のミドルシュートもブロックされたが、敵陣右サイドでボールを奪った佐々木が中央へ繋ぐと、山田のポストプレーから最後は脇坂が右足で仕留める。川崎Fがリードを広げた。

 勢いに乗る川崎Fは直後の74分、ボックス左でボールを収めたマルシーニョからの落としを受けた山本が、右足でクロスボールを送ると、3列目から飛び出した河原創が右足ダイレクトで押し込み、決定的な3点目を奪う。88分には丸山祐市のボックス右からの折り返しをエリソンが頭で沈め、4点目をゲット。試合はこのままタイムアップを迎えた。

 この結果、川崎Fは1試合を残してリーグステージ突破を確定させた。Jクラブの“鬼門”と呼ばれる地できっちりと4ゴールを奪い、長谷部新監督にとっての公式戦初陣を白星で飾っている。

 次節は18日に行われ、川崎Fはホームでセントラル・コースト・マリナーズ(オーストラリア)と、浦項は敵地でジョホール・ダルル・タクジム(シンガポール)と、それぞれ対戦する。

【スコア】
浦項スティーラース 0−4 川崎フロンターレ

【得点者】
0−1 38分 山田新(川崎フロンターレ)
0−2 71分 脇坂泰斗(川崎フロンターレ)
0−3 74分 河原創(川崎フロンターレ)
0−4 88分 エリソン(川崎フロンターレ)

このニュースに関するつぶやき

  • 長谷川新監督の下で、初の公式戦となる試合を、アウェイの地で勝ち切れたのは良かったです。
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