武豊騎手(写真左、撮影:下野雄規)と福永祐一調教師(写真右、(c)netkeiba) 武豊騎手がネブラディスク(牡3、栗東・福永祐一厩舎)で、共同通信杯(3歳・GIII・芝1800m)の16年ぶり3勝目を狙う。
武豊騎手はこれまで共同通信杯に13回参戦。初騎乗の95年は後に日本ダービーを制するタヤスツヨシとコンビを組み、ナリタキングオーの2着だった。そして3回目のチャレンジとなった06年にアドマイヤムーンで初制覇。09年にブレイクランアウトで2勝目を挙げている。しかし、その後は8回の騎乗で19年のクラージュゲリエの3着が最高着順。この間、1番人気での参戦は3回あったが、全て4着以下と物足りない成績に終わっている。
今年はネブラディスクで挑む。国内外でGIを4勝し、19年のJRA年度代表馬にも選出された名牝リスグラシューの半弟。23年のセレクトセール1歳で金子真人ホールディングス(株)に1億6000万円(税抜)で落札された。昨年11月の京都の新馬(芝2000m)を3馬身差で快勝。その後は放牧に出され、今回はキャリア1戦での重賞チャレンジとなる。確かに実績ではライバルに見劣るが、将来性は五分以上だ。
リスグラシューとのコンビで重賞2勝を挙げている武豊騎手は、半弟ネブラディスクをいかに勝利に導くか。16年ぶりの共同通信杯制覇、そして福永祐一厩舎の管理馬では初となる重賞Vを期待したい。