引き取る約束だったのに…突然のキャンセルで行き場を失った子猫「小さな命を、また野良には戻せない」5匹目として家族に迎えた決断

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2025年02月13日 15:30  まいどなニュース

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【ビフォー写真】子猫時代、ケージの中で様子をうかがうあずきちゃん(画像提供:鬼檸檬さん)

近所で母猫と一緒にいた生後3カ月ほどの子猫。それが、キジ白の男の子「あずき」ちゃんでした。

【アフター写真】2歳を迎えて…どっしりとした“イケニャン”になりました

X(ツイッター)ユーザー・鬼檸檬さん(@geratoni0718)と出会ったのは、2022年8月のこと。飼い主さんが暮らす地域で、保護団体がTNR活動(※)を進めている真っ只中だったといいます。

(※Trap(捕まえる)、Neuter(不妊手術を行う)、Return(元の場所に戻す)の頭文字をとった言葉。野良猫の繁殖を抑えることを目的とした活動のこと)

「母猫は保護団体のもとへ。あずきは当初、近所の人が引き取ると申し出てくれたため、私が保護しました。ところが、突然、『住宅事情で引き取ることが難しい』と言われたのです」

そして、飼い主さんは、あずきちゃんを自身で迎えることを決めました。

「我が家には、すでに4匹の先住猫がいました。新しい子を受け入れてくれるか心配もありましたが、小さな子猫をまた野良猫に戻すことは絶対にできません。家族の一員として迎える決断をしました」

こうして、あずきちゃんは飼い主さん家族の一員となったのです。

子猫を目にした先住猫たちの反応は?

飼い主さんの予想通り、当初、あずきちゃんと4匹の先住猫は、お互いに警戒し、落ち着かない状況が続いたといいます。

「先住猫たちは、あずきのことを威嚇。あずきも混乱して大声で鳴いていました」

そんな中でも、飼い主さんは先住猫たちを尊重しながら根気よく見守りました。すると、1カ月をすぎるころ、あずきちゃんと先住猫たちの関係に変化が現れたのです。

「少しずつ距離が縮まっていきました。今では本当のきょうだいのように過ごしています。兄猫のきなこに毛づくろいしてもらうほど、良い関係を築けました」

人間よりも猫好きなあずきちゃん

あずきちゃんは、兄猫や姉猫、そして飼い主さんに見守られながら、すくすくと成長。現在、2歳を迎えました。

「とにかく食いしん坊です。うちに来た当初は、あっという間に自分のごはんを食べてしまい、先住猫たちのごはんを横取りしようとしていました。そのたびに止めるのが大変でしたが、最近は少し落ち着いています」

また、警戒心が強く、ワクチン接種など病院に関する話を耳にすると、素早く隠れてしまうそうです。

「人間よりも猫が大好きで、先住猫たちにはよく甘えます。ただ、人間が撫でようとすると逃げてしまうことが多いですね。気が向いたときは、そばに来てくれることもあります」

あずきちゃんと過ごしてきた日々を振り返り、飼い主さんはこう語っています。

「あずきには、『お母さんと引き離してごめんね。先住のきょうだい猫たちとは血のつながりは無いけれど、本当のきょうだいのように仲良くしてくれてありがとう』と伝えたいです。これからも食べ過ぎに気をつけながら、健康で長生きしてほしいと思います」

(まいどなニュース特約・梨木 香奈)

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