セルティックを率いるブレンダン・ロジャーズ監督 [写真]=Getty Images チャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメントプレーオフ・ファーストレグが12日に行われ、セルティックはホームでバイエルンに1−2で敗れた。試合後、セルティックを率いるブレンダン・ロジャーズ監督が、『TNT Sports』を通してコメントを発した。
試合はキックオフから25秒後、右サイドからカットインしたドイツ人FWニコラス・ゲリット・キューンが左足でミドルシュートを突き刺し、セルティックが先手を取ったかと思われたが、ここはオフサイドが確認されて得点は認められない。ここからバイエルンに試合を支配され、45分にはフランス代表FWミカエル・オリーズにボックス右から強烈な一撃を叩き込まれ、先制を許す。後半立ち上がりの49分には左コーナーキックからイングランド代表FWハリー・ケインにボレーシュートを沈められ、その差は2点に広がった。
セルティックとしては苦しい展開を強いられたものの、79分にはセットプレーの場面で、U−23韓国代表FWヤン・ヒョンジュンからのボールを日本代表FW前田大然が頭で押し込み、1点を返す。終盤は前への勢いを見せたものの、スコアをタイに戻すことはできず、ファーストレグは1−2でタイムアップを迎えた。
試合後、ロジャーズ監督は「ラスト25分、我々は前からプレスに行く勇敢な姿勢を見せ、敵陣の高い位置で積極的にプレーする時間が増えた。それが何をもたらしたかわかるだろう。我々のアグレッシブさだよ」と終盤の戦いぶりを称えると、「我々のサッカーは生き生きとし始め、1点ではあるがゴールも奪った」と前田の得点にも言及。90分間を通してというわけにはいかなかったが、一部の時間帯でもドイツの“絶対王者”相手にらしい戦いができたことを誇った。
「バイエルンが相手だろうと、我々のサッカーを披露し、脅威になれることは示せた。彼らのクオリティと攻撃力ならば、我々が何もできない可能性もあったが、そんなことはなかった」
一方で、CLも含めた今季公式戦で無敗を維持していた『セルティック・パーク』で敗れたことで、ラウンド16進出のためには、敵地での勝利が必須となる。非常に難しいミッションとなるが、ロジャーズ監督は「バイエルン相手の1−2ならば、まだ踏みとどまっていると思う。それが今日、我々が得たものだ」と見解を明かす。セカンドレグの勝利が非常に困難であることは認めつつも、次のような言葉で、“奇跡の逆転”に期待を寄せた。
「あと1試合が残されていることは紛れもない事実だ。セルティックでプレーする多くの選手にとって、未知のレベル、状況でのプレーとなるはず。悔いのないように行くつもりだし、その結果が我々に何をもたらしてくれるのかを楽しみにしている」
バイエルンがホームにセルティックを迎えるセカンドレグは、18日の29時00分(19日の5時00分)にキックオフを迎える。
【ハイライト動画】ファーストレグはバイエルンが先勝