「バレンタインの贈り物?」雅子さま 歌会始の儀で詠まれた「三十一文字のラブレター」

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2025年02月14日 18:10  web女性自身

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《三十年(みそとせ)へて君と訪(と)ひたる英国の学び舎(や)に思ふかの日々の夢》



新春恒例の歌会始の儀で、雅子さまが披露された御歌。皇室御用掛として歌会始の儀の選者を務めた歌人の永田和宏さんはこう解説する。



「このお歌はとてもいい歌になったと思うんです。皇后さまが何首か送ってこられた中で、僕もこれがいいと思ったのですが、皇后さまもこれを選ばれたということだったのです。



両陛下はお二人ともオックスフォードに留学されていますが、それぞれが同じところに別の時間に留学をされていた。それでたぶんお二人はこの街について、これまでもいろいろなことを話されてきたと思います。



その場所に『君と訪ひたる』というところが、この歌の一番いいところです。自分の伴侶と一緒に、やっと共通の思い出の地を訪うことができた。お互いに思い出の地として、非常に深く思っているところなんだけれど、その思い出の地へ一緒に行った。同じ場所に同じ時間に二人でここに立っている。その喜びがすごく大きい。それがとても大事なところです」



天皇陛下についての御歌を雅子さまが公にされた回数は、意外にも多くはない。



「ご成婚まもない頃、ご公務で訪れた滋賀県で、琵琶湖を照らす月を陛下と並んで眺めた思い出を詠まれた御歌が印象に残っていますが、近年は愛子さまや、ご訪問先での触れ合い、心に残る風景などを詠まれることのほうが多かったのです」(皇室ジャーナリスト)



《君と見る波しづかなる琵琶の湖(うみ)さやけき月は水面(みのも)おし照る》



ご新婚のころに滋賀県を訪問されたときにお泊まりになった琵琶湖畔のホテルからの景色を詠まれたもので、雅子さまが初めて歌会始の儀に提出された和歌だ。



ではなぜ、今年の歌会始の儀では陛下にまつわる御歌を選ばれたのだろうか。



天皇陛下は長年、雅子さまとともにオックスフォード大学を訪問されることを切に願われてきた。



「2023年には、陛下のご著書『テムズとともに』が30年ぶりに復刊されたのですが、『復刊に寄せて』という見出しで『遠くない将来、同じオックスフォード大学で学んだ雅子とともに、イギリスの地を再び訪れることができることを願っている』とつづられていたのです。



昨年6月、英国訪問に先立つ記者会見でも、『今回の訪問で、初めて雅子と一緒にオックスフォードのマートン・コレッジやベイリオル・コレッジなどを訪れ、市内を散策することを心待ちにしております』と、再訪について話されていました。



ご成婚以来、雅子さまと叶えたい夢だと何度も語られていた陛下に対して、雅子さまはきっと返歌のようにしてお気持ちを送られたのです。三十一文字のラブレターと言えるでしょう。この御歌を詠まれた昨年がご成婚31周年であることも意識されたのかもしれません」(前出・皇室ジャーナリスト)



この御歌は、雅子さまからのひと足早いバレンタインデーの贈り物だったのかもしれない。

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