大分市前部長らの逮捕を受けて臨時記者会見する足立信也市長=17日午後、同市役所 大分市発注のごみ収集運搬業務で、入札に関する価格を業者に漏らしたとして、大分県警は17日、官製談合防止法違反などの疑いで、前環境部長池永浩二容疑者(61)=同市下徳丸=ら現職を含む市幹部3人と業者1人を逮捕した。いずれの認否も明らかにしていない。
他に逮捕されたのは、同部前審議監の塩地広行(62)=同市細、障害福祉課長の三原徹(57)=同市高江南、落札業者の監査役だった早川幸治郎(67)=大分県由布市挟間町挟間=各容疑者。
逮捕容疑は2022年7月に行われた市のごみ収集運搬業務委託の指名競争入札で、予定価格を早川容疑者に漏らした上、同容疑者が希望する業者を入札参加業者に選定するなどした疑い。
県警によると、早川容疑者の会社は予定価格に極めて近い2億1010万円で落札。同様の入札を11年度から落札し続けていたという。
大分市の足立信也市長は17日、臨時記者会見で「市民の皆さんにご迷惑、心配をおかけしたことをおわびする」と謝罪。第三者委員会を設置して調査するとした。