大学生なのに…親がWi-Fi調整に服装チェック!就活のオンライン面接は「家族総動員イベント」に、母の奮闘が合否を左右?

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2025年02月17日 18:10  まいどなニュース

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大学生の息子の服装を…母が!?

オンライン面接が当たり前になった今、就活は子どもだけの戦いではなく、親も巻き込む“家族総動員イベント”になりつつあります。子どもの就活を陰ながら、時には積極的に支える親たち。その姿を見て驚く人もいれば、「うちも同じ!」と共感する声も。親が果たす役割とは、どこまで必要なのでしょうか?

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オンライン面接、親の出番?

「今日のランチ会、楽しみにしてたんだけど…ごめん、午後から長男の就活でオンライン面接があるから! 早めに帰るね」

東京都在住のFさん(50代)は、長男が通う高校のクラスのママランチ会で、こんな一言を耳にしました。

このママ友(Mさん)には大学生の長男がいて、現在3年生で就職活動中と聞いていました。

Fさんは内心思わず「子どもが大学生になっても、親がこんなに動くものなの? 過保護なんじゃないの?」と驚きましたが、その場にいたママ友たちは口々に、「うちも就職面接の日は家で静かにしていたよ」「Wi-Fiが不安定にならないように、ほかの家族がネットを使わないようにしていた」と共感の嵐。就活はもはや「家族総動員イベント」のようです。

コロナ禍以降、オンライン面接が当たり前になり、面接を受けるのは子ども本人ですが、準備段階では親の協力が欠かせないのかもしれません。ある意味、子どもが初めて自転車に乗るのを見守る感覚に近いのではないでしょうか。

Wi-Fi、カメラ、服装…全てが気になる親心

「うちの息子、2次面接はオフィスカジュアルって言われたみたい。だけど何を着ればいいと思う?」

ランチの途中で、別のママ友Yさんがスマホを取り出して息子の服装相談を始めました。大学生の息子に服装の指示をする母親だなんて!…Fさんは気まずいものを見てしまったような衝撃を受けながらも「きっと息子さんにとっては、母が最強のスタイリストなんだろうな」と妙に納得してしまいました。

昨年、就活サポート経験済みのママ友Zさんは、オンライン面接の準備を力説します。「カメラの画角が悪いと印象が良くないらしいから、娘の顔がちゃんと映るように調整して大変だったの」。娘さんはPCの設定をおろそかにしていたため、直前まで“環境整備”に奔走したとか。家電量販店へ専用の照明まで買いに走ったようです。

大学生でも手がかかる!?親のサポートが招く未来

大学生にもなれば、親は手を離してもいいのでは…と思いがちですが、現実はそう簡単ではないようです。特に、オンライン環境に不慣れな子どもや、自分の見せ方に無頓着な若者も多い昨今、親のサポートは意外と重要な役割を果たしています。

ただし、この過保護な姿勢が、果たして子どもの自立を促すのかという議論も避けられません。Fさんは「自宅に住み、親の支援が当たり前になりすぎると、社会に出てから『自分でやる力』を損なう可能性があるのではないか」と考えてしまいます。

一方で、親の力が子どもの成功につながったケースも耳にします。「母がカメラの設定を見直してくれたおかげで、第一志望の会社に合格できた」と感謝を語る就活生もいたそうです。どこまでが適切な支援なのか、その境界線を見極めるのは、簡単ではありません。

「大学生になれば親の手はかからない」と思っていたのは、幻想だったようです。今はママ友の話をおかしいと感じているFさんも、いざ子どものダメっぷりに直面すれば、必死にフォローしてしまうかもしれませんね。

(まいどなニュース特約・松波 穂乃圭)

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