インド・チェンナイ近郊にある圧縮天然ガス(CNG)ステーション=19日 【チェンナイ(インド)時事】大阪ガスは19日までに、インドでの都市ガス販売を2030年に現在の約10倍に拡大する計画を明らかにした。世界最大の人口を抱えるインドは、温室効果ガスの排出削減が課題。同国政府は石炭や重油より環境負荷が低い天然ガスの利用を促進するため、都市ガス網の整備を進めており、大阪ガスは自社のノウハウを生かして収益機会の拡大を図る。
大阪ガスはインドで住友商事などと同国の都市ガス事業者AG&Pに出資し、ガス管の敷設などを行っている。大阪ガスはインフラ整備の進展に伴う都市ガス需要の伸長を見込み、24年末時点で年3.7億立方メートルだったインド国内の販売量を、30年に約35億立方メートルまで伸ばす。