3月定年の音無秀孝調教師 ラストGI・フェブラリーSに豪華3頭出し

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2025年02月19日 17:04  netkeiba

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音無秀孝調教師(撮影:稲葉訓也)
 3月2日のレースを最後に定年となる音無秀孝調教師が、フェブラリーステークス(4歳上・GI・ダ1600m)に豪華3頭出しで挑む。

 音無調教師は79年に騎手デビュー。JRA通算で1212戦84勝。85年にはノアノハコブネでオークスを制した。そして95年に厩舎を開業すると、同年の北九州記念をイナズマタカオーで制し、重賞初勝利。06年の高松宮記念のオレハマッテルゼでGIトレーナーの仲間入りを果たした。その後もカンパニーやミッキーアイル、クリソベリルやインディチャンプなどの名馬を手掛け、10年には全国リーディングも獲得。ここまでJRA通算で8736戦995勝の成績を残している。この勝利数は現役に限ると国枝栄調教師に次いで2位、栗東所属では1位となる。

 フェブラリーSにはサンデーファンデー(牡5)、サンライズジパング(牡4)、デルマソトガケ(牡5)の3頭出しを敢行する。サンデーファンデーは前哨戦のプロキオンSでサンライズジパングの追い上げを凌ぎ、重賞初制覇を果たした。今回は1600mへの距離短縮がカギとなるが、今まさに充実期といった雰囲気だけに、GI初挑戦初制覇があっていい。

 重賞2勝馬で、プロキオンSで2着だったサンライズジパングも五分の評価が必要だ。ダートでは近年屈指のハイレベルと言われる4歳世代の実力馬。まだまだ粗削りなレース運びだが、それだけに直線の長い府中は合いそう。幸英明騎手との初コンビに注目したい。

 そして実績ではデルマソトガケが最右翼だ。22年の全日本2歳優駿の覇者。23年にはUAEダービーを制し、BCクラシックで2着に大健闘した。近走は精彩を欠いているが、まだ老け込む年ではない。愛弟子・松若風馬騎手にはこん身の手綱捌きを期待したい。

 音無調教師のGI・3頭出しは17年の日本ダービー以来、8年ぶり2回目となる。当時は1番人気のアドミラブルが無念の3着。ダンビュライトが6着、アメリカズカップも17着に敗れ、悲願の日本ダービー制覇はならなかった。あれから8年、今週末は名伯楽が迎える最後の大舞台だ。今度こそは「3本の矢」が勝利を射止め、トレーナーに15個目のJRA・GIタイトルを届けることを期待したい。

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