【ソウル19日=藤塚大輔】20日開幕のフィギュアスケート4大陸選手権へ向け、公式練習が行われた。
男子で今季の全日本選手権3位の壷井達也(22=シスメックス)は、難関国立大の神戸大に通う4年生。26年ミラノ・コルティナ五輪の日本の出場枠がかかる世界選手権(3月24〜30日、米ボストン)へ向け、初出場の今大会で弾みをつける。
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文武両道で突き進んできた壷井が、1年後の五輪への道を開く。今季は昨年11月のグランプリ(GP)シリーズNHK杯と同12月の全日本選手権でともに自己最高の3位と躍進。4大陸選手権と世界選手権の出場権を初めてつかんだ。
当初は「自分は実力的にふさわしいのか」と葛藤したが、今は「結果を残さないといけない」と自覚も芽生えた。この日のSPの曲をかけた通し練習でも、武器の4回転サルコーやトリプルアクセル(3回転半)をクリーンに着氷。「良い練習ができた」とうなずいた。
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難関の神戸大では運動解析を専門とし、スケートのジャンプに関する卒論を執筆。競技面では世界女王の坂本花織らと同じクラブに所属し、午前6時20分開始の朝練習などで技を磨いてきた。
当初は大学2年で第一線を退いて就職活動を優先する思いもあったが、国際大会に名を連ねるようになったことで翻意。「今はスケートに集中」と、来季は休学して五輪切符獲得を目指す。
その1歩目となる今大会の目標は、昨秋のNHK杯での自己ベスト(合計251・52点)超え。その先には表彰台入りを見据える。
「しっかりと練習を積んできた自信がある」
初の大舞台で輝き、夢に近づく。
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