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「現場の常識 何か変な呼び方」と題し、建築用語を紹介する動画がSNS上で話題を呼んでいる。
動画中で「タケノコ」と紹介されたのは、ステップドリルやスパイラルドリルと呼ばれるもの。また「ねこ」が土などを運ぶ一輪車、「うま」は作業足場や作業台…いわゆる立ち台を指すのだそうだ。
こういった用語は地域や個人差によっても異なるようだが、いずれもインパクトの強いものが多く突然耳にしたら驚きそう。動画を投稿した、電気工事士や現場の知識などを発信するでんちゃん(X:@denchan_ew)さんに話を聞いてみた。
ーー建築現場では独自の言葉が多いのですか?
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でんちゃん:何かに例えたり、言いやすい言葉に置き換えてむだな説明を省きたい意図があると思います。言葉少なく雰囲気で仕事が進むことが多いのも、職人らしい気がします。
ーー使用例を。
でんちゃん:「うま持ってきて」「ねこ持ってきて」と短くシンプルです。新人は困惑することが多いです。
ーー動画には出てこなかった、マニアックな用語も?
でんちゃん:「まめ」「パックンチョ」「さお」「ロケット」など見た目とか雰囲気のモノが多いですね。職人独自の呼び方で、他人には伝わらないものも時々あります。
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ーーお気に入りのものは?
でんちゃん:ねこ台車の「ねこ持ってきて!」がよくネタにされるので好きです。職人のあるある小話として、新人が生きている本物の猫を探しに行ったという笑い話があるので、おそらく古くからある言葉だと思います。
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SNSでは「型番のアルファベットもDをデーって言うな」「新人は聞いたほうがいい」「地方によって違う呼び方もあるかも」などの反響が寄せられた。でんちゃん(@denchan_ew)は電気工事士向けのアカウントだが、工具や現場の豆知識やあるあるを発信中。もし春から職人になる方は予習のためチェックしてみてはいかがだろうか。
(まいどなニュース特約・米田ゆきほ)
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