MM総研は、2月20日に「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2025年1月調査)」の結果を発表した。
端末代金の分割支払い分を含まない携帯電話の月額利用料金を分析した結果、スマートフォン利用者全体で4356円と前回調査から7円減少。MNO4ブランドのスマートフォン利用者の月額利用料金は5025円、楽天モバイルを除くMNOのフィーチャーフォン利用者は2582円、サブブランド利用者の月額利用料金は3184円、MVNO利用者の月額利用料金は1961円で、前回調査と比較すると、スマートフォン月額利用料金としてはいずれも減少している。
端末の割引前購入金額はスマートフォン利用者全体で7万7091円と、前回調査から1298円増加。主な要因は前回同様、為替変動/物価高騰の影響を受けたスマートフォン本体の価格上昇、下取り施策を含めた割引施策のトレンド変更で3万円台以下の低価格端末の販売比率が減少したこと、その一方でAndroidとしては高価格に属するGoogle Pixelの台数が増加したことだと分析している。また、スマートフォンのOS別に見ると、iOS(iPhone)は10万6443円、Androidは5万8824円となった。
スマートフォン利用者の月間データ通信量は「わからない」と回答したユーザーを除く平均データ通信量は12.05GB、中央値は3GBとなった。有効回答のみを対象とした場合、月間通信量は「1GB」が24.9%、「2GB」が10.4%、「3GB」が17.8%となり、53.1%のユーザーが3GB以下の通信量となった。平均値は増加傾向にあるが、中央値は依然として3GBと二極化が進行している。平均利用量に近い「10GB」までのユーザーは75.2%を占め、前回調査より0.2ポイント減少した分、10GB超ユーザー比率が上昇した。
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スマートフォン利用者に携帯電話番号とIP電話/アプリ電話それぞれの音声通話時間を聞いた結果、1週間の平均通話時間は携帯電話番号からの場合、MNO4社は20.5分、サブブランドは17.1分、MVNOは14.0分となった。IP電話/アプリ電話からの場合は、MNO4社は21.6分、サブブランドは14.3分、MVNOは14.1分となった。携帯電話番号とIP電話/アプリ電話からの通話時間を合算すると、MNO4社は42.1分、サブブランドは31.4分、MVNOは28.1分となった。
スマートフォンの1週間あたりの利用時間は1258分(20時間58分)で、個別に見ると、MNO4社は1297分、サブブランドは1235分、MVNOは1152分。平均利用時間の推移(2019年2月〜2025年1月)を見ると、2019年2月は757分、2025年1月は1258分と約6年の間で約8時間半増加した。MNO4社の利用時間は増加傾向が続いている。
用途別では「インターネット検索/情報収集」(237.8分、構成比19.1%)、「動画視聴」(179.1分、同14.4%)、「SNS」(170.8分、同13.7%)、「メール/メッセージの送受信」(116.4分、同9.4%)、「ゲーム」(112.8分、同9.1%)、「音楽視聴」(73.1分、同5.9%)、「オンラインショッピング」(65.5分、同5.3%)と続き、上位7用途で76.9%を占めた。SNSは「X(旧Twitter)」の利用率が67.5%、音楽配信サービスでは「YouTubeMusic」の利用率が30.7%、動画配信サービス利用者のうち有料サービスでは「Amazonプライムビデオ」の利用率が30.9%で最も高くなった。
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