桃色の石を名人が磨いたら…… 希少な原石が大変身→二度見必至の“正体”に「驚くほど美しい」「見事な仕上がり」【海外】

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2025年02月21日 07:33  ねとらぼ

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ねとらぼ

桃色の原石

 700カラットの原石を磨きあげて美しい宝石に変えてしまう動画がYouTubeで話題です。この動画は約80万再生され、約1万件の高評価を獲得しています。


【画像】磨き上げた石の正体


 この動画が投稿されたのは、ジュエリーショップによるYouTubeチャンネル「MoreGems.com」(@Moregems)。さまざまな原石を磨く様子や、世界中で見つけた石やジュエリーに関する情報を発信しています。


●744カラットの原石


 今回はオーナーのスティーヴ・モリアーティさんが、744カラットのモルガナイトの原石をカットします。モルガナイトとは、ピンク〜オレンジピンク色の緑柱石で、エメラルドやアクアマリンと同じ鉱石。市場価格はそれほど高くないものの、とても希少価値が高いものです。用意されたのはピンクとオレンジの中間のようなピーチ色のモルガナイトで、これをファセット加工(宝石の表面に角度の違う多数の切子面を作るカット方法)し美しい宝石に変えていきます。


●デザインが決定し作業へ


 まずはおおよその形を整え、プレフォーミング(形決め)を終えました。


 続いて本格的にどのようなカットにするかを考え、ポルトガルスタイルのトリリオンカットにすると決定。このデザインは比較的珍しいものであるため、パターンの型紙を使うとのこと。スティーヴさんはカットについて、「完璧な対称性が最高の輝きをもたらす」と述べ、線と線を等しく計り、慎重に中心部を捉えていきました。


●何時間もかけて研磨


 パビリオン(宝石の下側の部分)の切子面が出来上がったら、今度はクラウン(上部)のカットに入ります。


 その前にグリセリンの入っていないできるだけ純度の高いアルコールで消毒し、きれいにして全てが正確に出来上がっているか確認しました。


 クラウンのカットが終わったら、ダイヤモンドパウダーを使用し研磨。クラウンの研磨にはなんと8時間もかかったとのことです。そして最後にテーブル(上面)の研磨に入るため、マーカーで印をつけ、きちんと平らになっているか確認しながら、さらに1時間かけて磨きます。


●ついに完成した宝石


 こうして美しくカットされ、研磨されたモルガナイトが完成。中心部まで透けて見えるようなピーチ色の宝石に生まれ変わりました。動かすたびに自然光を取り入れながら輝きを増していく様子に見とれてしまいます。


 最初は744カラットだった原石ですが、完成品を計測してみると、およそ300カラットという結果でした。スティーヴさんは完成品を見てとてもうれしそうな様子を見せ、「輝きも色もすばらしい」「石の美しさに満足してる」とほほえみました。ピンクともオレンジともいえない色合いが何とも美しいですね……。


●美しい完成品に絶賛コメント


 この動画のコメント欄へは、「オーマイゴッド! 完成した宝石、本当に見事!」「彼が最後に見せた混じりけのない喜びを見てよ。情熱に涙が出そうになる」「モルガナイトは、宝石の中で1番好きかもしれない」「驚くほど美しい」「あのくすんだ色の原石がこんな見事な仕上がりになるなんて、想像もしなかった」「これは音楽や絵画を作るのと同じような芸術だね」など、カットされる過程と完成した宝石の美しさに魅了された人々から多くの賛辞が並んでいます。


 YouTubeチャンネル「MoreGems.com」(@Moregems)では他にも、「蛍光オパール」「タンザナイト」「水晶」をカットする様子も人気です。


画像引用:MoreGems.com(@Moregems)



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