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昔の日本の家庭では娘に初潮が来たら赤飯で祝うという習慣があったようだ。めでたいことではあるが、祝われる当人は恥ずかしかったに違いない。
平成初期でもきちんと祝う家庭は珍しかったようだ。キャリコネニュースでは先日、中学時代、同級生は祝われていなかったのに、家族に赤飯を炊かれて嫌だったという40代女性の記事を掲載した。
家庭にもよるかもしれないが流石に令和になり、赤飯で祝われる女性はいないだろう。ところがガールズちゃんねるに2月下旬、「令和の今でも初潮がきたら赤飯でお祝いする?」というトピックが立てられた。
「娘がそろそろだと思うのですが、皆さんのご家庭では何かしましたか? 昔は赤飯でお祝いとかありましたが家族に知られるの嫌ですよね」
と書き込んだトピ主に、「平成でもしてない」「娘のためを思うならやめてやりなよ」と、赤飯でのお祝いに反対する人たちからコメントが相次いでいる。(文:天音琴葉)
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弟に「何で赤飯? 何のお祝い?」と聞かれて……
コメント欄を見ると、初潮を赤飯でお祝いされたことがない女性が圧倒的に多いようだ。
「何かのアニメで赤飯炊いてるのを見て、うちもするのー? って母親に聞いたら『恥ずかしいでしょ? やらないよ、何か食べたいものある?』って言われたよ」
このコメ主の母親は還暦で、自身の初潮は赤飯を炊いてお祝いされたそうだ。だが「当時も恥ずかしいって感覚はあったみたい」とのことだ。
「もうすぐ50だけど、自分の時も赤飯炊いて貰わなかったしわたしもそんなのしないよ」
「アラフォーで姉妹だったけど赤飯出たことないな」
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だがコメント欄を読み進めていくと、
「私は母が赤飯用意してくれたけど、父に知られたことや弟に『何で赤飯? 何のお祝い?』って気にされたことが当時は嫌だったわ」
「実母にやられてトラウマなので娘にはやりませんでした」
「アラフォーだけど赤飯出たよ」
など、赤飯で祝われたというコメントがちらほらと見受けられる。
「母が後日こっそりケーキを買ってくれた」「週末にパフェ食べて」
初潮は女性の成長の証だ。中には祝いたいという母親もいるだろうか。
「娘とショッピングとか行って、カフェで甘いモノケーキとかパフェ食べて2人でお祝いだよ」
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母親だけに祝われるなら、そこまで嫌な気分がしないかもしれない。「女同士の特別なお祝いで終わらせればいいよね」と書いた人や、娘の立場から「週末にパフェ食べて生理用品を入れる用のかわいいポーチを買ってもらったな」というコメントもある。後者のコメ主は「お祝いとは言われなかった」そうだが、母親とはこのくらいの距離感がちょうどよいと感じる女性はおそらく多いだろう。
「何が食べたい? 好きなもの作るよ! って感じだった」
「赤飯はなかったけど、母が後日こっそりケーキを買ってくれたような記憶がある」
と母親との思い出を書き込んだ人たちも。トピ主も母親だとしたら、娘と二人で祝うといいだろう。
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