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日本のほぼ中央、愛知県の東南端に位置する渥美半島・田原市。農業産出額日本トップクラスを誇る農業や、色とりどりの花々、青い海や空、緑ゆたかな自然、2020年に湧出した伊良湖温泉など、田原市ならでは魅力がたくさんあります。
そんな田原市の玄関口となる交通結節点が「三河田原駅」です。黒の格子が印象的なデザインは、世界的な建築家である安藤忠雄氏が設計したもので、上から見ると扇形の構造になっています。
田原市は豊橋市と隣り合っており、公共交通機関では、新幹線・JR・名鉄で豊橋駅まで来て、そこから豊橋鉄道渥美線に乗り換え、終着駅である三河田原駅まで来るのが一般的です。この記事では、田原市の玄関口である三河田原駅から徒歩でもまわれる観光スポットを紹介します。
田原城跡と田原市博物館
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写真提供:田原市観光課
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田原城は1480(文明12)年頃、戸田宗光によって築城されました。当時は城域が海に囲まれ、その湾の形から「巴江城(はこうじょう)」とも呼ばれていたとか。現在は、石垣、堀、土塁の一部が残っており、桜門と二の丸櫓が再建され、公園として整備されています。
田原市博物館は、田原城の二の丸跡に建設された博物館です。田原市の歴史を象徴するシンボルとして、幕末の先覚者・渡辺崋山の関係資料をはじめとした文化財を広く展示公開しています。
激動の幕末を生きた渡辺崋山は、田原藩家老であり、画家としても名を成し、蘭学者の顔も持っていた多才な人物です。義倉「報民蔵」を設け、天保の飢饉のときに一人の餓死者も出さなかったことは崋山の功績として伝わっています。
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優れたデッサン力をもとに、独特の描線と西洋画の遠近法などを採り入れ、多くの名作を世に送り出した崋山。田原市博物館では、重要文化財に指定されている「千山万水図」や「一掃百態図」といった作品を通して、崋山の人生と田原の歴史について学ぶことができます(展示作品は随時入れ替えを行います)。
三河田原駅から徒歩13分ほどの距離なので、ぜひ散策がてら訪れてみてください。
名称:田原市博物館
所在地:愛知県田原市田原町巴江11-1
開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌平日)、展示替日
閲覧料:一般:310円 / 小・中学生:150円(企画展・特別展開催時は別途料金を設定)
公式サイト:田原市博物館
田原まつり会館・凧づくり体験
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写真提供:田原市観光課
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田原まつり会館は、三河田原駅から徒歩約5分、田原市の街のほぼ中央に位置する、白壁の蔵づくりの建物です。田原市の主な祭りを大型スクリーンや展示パネルなどで紹介しており、田原祭りに練り歩く山車も展示されています。
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写真提供:田原市観光課
田原祭りには、からくり人形を載せた山車や趣向を凝らした神輿が曳き廻される、田原伝統の祭りです。毎年9月中旬の3日間にわたり開催されますが、それ以外の期間は田原まつり会館で展示保存されています。
田原市のもう一つの有名な祭りといえば、毎年5月の第4土曜日・日曜日に行われる田原凧まつりです。田原凧は江戸時代から伝承されている田原市の習俗で、子どもの誕生を祝う「初凧」と、大空で勇壮に糸を切り合う「けんか凧」は、どちらも田原市の無形民俗文化財に指定されています。
熟練の凧絵師によって描かれた勇壮な武者絵や華やかな歌舞伎絵はとても迫力があり、横長な凧が大空を舞い上がる様子は圧巻だとか。
田原まつり会館では、地元の田原凧保存会が講師となって、小凧づくりの指導を行っています。
子どもから大人まで気軽に楽しめ、短い時間で田原伝統の凧をつくって持ち帰れるので、体験してみてはいかがでしょうか。
名称:田原まつり会館
所在地:田原市田原町稗田17番地
営業時間:10:00〜16:00
定休日:月曜日(祝日の場合はその翌日)
利用料金:無料
施設案内:田原まつり会館(田原市)
※凧づくり体験は、田原凧保存会に1週間前までに予約のこと。
WASHAGANCHI田原店
三河田原駅から徒歩2分の場所にある「WASHAGANCHI(ワシャガンチ)田原店」はパスタとワッフルが人気のカフェレストランです。パスタは30種類以上の中から選べ、すべての料理に「前菜ビュッフェ」「ドリンクバー」が付きます。
前菜は、地元生産者さんから仕入れた野菜を使用したフレッシュサラダや、根菜と蒸し鶏のカチャトーラ、キャベツのペペロンチーノ、キッシュなど。ドリンクもおかわり自由です。
パスタは定番から個性的なものまで種類豊富で選ぶのに迷いますが、今回は季節限定・田原店限定の「菜の花と貝づくしのアーリオ・オーリオ」をいただきました。
アサリ、ハマグリ、ムール貝、パーナ貝と4種の貝が入っており、その量に圧倒されます。菜の花とミニトマトは田原産。その土地の旬の味覚を味わえるのがうれしいです。
食事とセットなら、焼き立ての「ひとさらワッフル(単品)」や「おかわりワッフル」をお得にいただけます。軽くてふんわりとした食感のアメリカンワッフルと、アイスクリームやホイップとの相性が抜群です。(いちごワッフルは春限定)
名称:WASHAGANCHI田原店
所在地: 愛知県田原市田原町西大浜13-1
営業時間:
LUNCH TIME 11:00〜15:00(L.O.14:30、土日祝L.O.15:30)
CAFE TIME 14:00〜21:30(L.O.21:00) 最終入店20:30
DINNER TIME 17:00〜21:30(L.O.21:00)
定休日:水曜日
公式サイト:WASHAGANCHI田原店
道の駅 田原めっくんはうす
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写真提供:田原市観光課
道の駅 田原めっくんはうすは、渥美半島や田原市の新鮮な野菜や果物、お花、特産物、お土産などを販売する「青果コーナー」「お土産・特産品コーナー」「産直コーナー」、食事処やレストランなどが入った施設です。
青果コーナーには、いちごやマスクメロンをはじめとする渥美半島の特産品やお土産が勢ぞろい。地元の人が作った新鮮な野菜も販売されています。
渥美半島たはらブランドや加工施設で開発された商品もいろいろあり、田原産野菜の色だけで彩飾した「田原野彩ドレッシング」は、めっくんはうすオリジナル。人参、ごまキャベツ、紫キャベツなど、いろいろな野菜のドレッシングがあるので、好みに合わせて選べます。
地元・愛知県のすぐれた品種をかけあわせた三元豚「田原ポーク」を使用したハム・ベーコン・ソーセージなどの食肉加工品もとても人気です。
三河田原駅から徒歩約13分の場所にあるので、渥美半島への行き帰りの休憩や食事、お土産の購入にぜひ立ち寄ってみてください。
名称:道の駅 田原めっくんはうす
所在地:愛知県田原市東赤石5-74
公式サイト:道の駅 田原めっくんはうす
本記事で紹介した施設はいずれも三河田原駅から徒歩圏内にありますが、レンタサイクルも利用できます。料金は無料で、対象は中学生以上です。貸出受付場所(レンタサイクルステーション)と利用時間は田原市レンタサイクルにて確認できます。
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