マツケンがハローキティと踊る? サンリオのバーチャルフェスがカオスで楽しい…VR初心者が体験してみた

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2025年02月22日 09:10  ORICON NEWS

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サンリオのバーチャルフェスにマツケンが?(C)’25 SANRIO 著作(株)サンリオ
 昨今、新たなエンタメコンテンツとして普及しつつあるVRの世界。サンリオでも現在、世界最大級のメタバースイベント『Sanrio Virtual Festival 2025』を開催中だ。サンリオキャラクターはもちろん、hide、P丸様。、にじさんじ・月ノ美兎ら、そしてなんとマツケン、トシちゃん、月島きらりも登場? 一体どんなものに…。VR初心者のライターが本イベントを体験取材してみた!

【画像】マツケンが、田原俊彦が、月島きらりが!? カオスなフェスの模様

■昨年は400万人超が来場、今年はP丸様。に月ノ美兎、マツケン、トシちゃん、月島きらりも

 メイン開催としては今回が4回目となる『Sanrio Virtual Festival』は、サンリオピューロランドに突如誕生したバーチャル空間“バーチャルサンリオピューロランド”が舞台となっている。

 その人気ぶりは回を重ねるごとに加速。前回、2024年秋には、総来場数400万超が集まった。人気の理由は、“バーチャルサンリオピューロランド”という立地を生かし、サンリオキャラクターに会えること、パレードを楽しめたり、サンリオピューロランドでお馴染みのアトラクションを体験できたりとサンリオファンにはたまらない仕掛けが豊富なこと。そして、有名なバーチャルアーティストやクリエイターが多く出演していることなどにあるそうだ。

 現在、開催中の『Sanrio Virtual Festival 2025』のテーマは、ずばり“コラボレーション”。これまで以上に多くのアーティストや、人気コミュニティとコラボレーションしている。例えば、長年愛され続けているロックスターhide、マルチエンターテイナーのP丸様。、VTuber/バーチャルライバーグループ「にじさんじ」の月ノ美兎らが名を連ねる。さらに、『小学館Presents マツケン☆トシちゃん☆きらりん☆レボリューション SPECIAL LIVE』が実施されることも発表された。VRでマ、マツケン…?

 ただ、このように参加者が豪華とはいえ、VRに馴染みのない人にとっては「どう楽しむものなの?」「映像とVRって何が違うの?」と、あまりピンとこないのも事実。そこで今回は、VR初心者のライターが実際に『Sanrio Virtual Festival 2025』の一部コンテンツを体験することに! 一体どんな仮想世界が広がっているのか――?

 まずは、アーティストパフォーマンスのリハーサルを見学。実は、このアーティストパフォーマンス、開催期間中はいつでも観られると言うものではない。本来の音楽フェスのように、タイムスケジュールが公開されており、お目当てのアーティストの出演時間を目掛けて会場に行くというものになっている。時間が決まっていることで、フェス参加感を味わうことができそうだと感じた。

 取材は体験期間中だったため、リハーサルを見学することに。まずは『小学館Presents マツケン☆トシちゃん☆きらりん☆レボリューション SPECIAL LIVE』のステージに参加した。

 まず登場したのは、中原杏先生による『ちゃお』の大人気作品『きらりん☆レボリューション』の主人公・月島きらり。彼女のヒット曲である「バラライカ」を、同作に登場するなーさん、なーやん、みゃ〜さん、そしてハローキティたちが軽快に踊る。VRゴーグルをつけて参加したためだろうか、没入感が想像以上。観ていて思わず縦に乗ってしまうほど本格的であった。

 ちなみに、VRの世界での私たちは、自分が観たい位置からステージを観ることが可能。せっかくだからと、ステージのギリギリ前方まで出てもよし、お目当ての出演者の立ち位置に合わせた“立ち位置ゼロずれ”ポジションや、あえて後方から観ることもできるのだ。その移動性はまさに本物のフェス感満載! しかも、フェスだったら人波に飲まれてしまうところ、VRなら自由自在! この時点で、もうすでに楽しい。

■マツケンとハローキティ、シナモロールが踊る…まさにバーチャルを満喫

 続いては、田原俊彦が真っ赤なクラシックカーに乗ってバブリーに登場。しかし、なぜトシちゃんなのか…。その理由を聞いてみると、彼は以前から「100年後の世界に田原俊彦を残すプロジェクト」としてデジタル施策を進めているのだそう。まさに、バーチャルライブにはぴったりなタイミングと言えるだろう。そんな田原は、名曲「抱きしめてTONIGHT〜2024リミックス」をキレッキレにダンス。クロミを引き連れ、途中からは月島きらりがDJプレイをするなど、なかなか盛りだくさんなステージだった。

 そして、最後に登場したのは、2024年にデビュー50周年を迎え、ハローキティともコラボを行っている松平健による「マツケンサンバII」。ここまでの出演者は等身大と思われる背格好で登場したのだが、なんでもありのマツケンは等身大になったり、超ビッグな姿になったりと変幻自在。ゴールドのキラキラな衣装ともあいまって、神々しくすらあった。ハローキティやシナモロールがマツケンと共に「マツケンサンバII」を踊る世界…。これぞバーチャルの楽しさが詰まったステージであった。

 最後には出演者全員でフィナーレを迎えたわけだが、ここで注目してほしいのが、各ステージのサンリオキャラクターたちの様子である。今回はダンサブルな曲ばかりなので、ちょこちょこと手足を精一杯動かしている姿は、なんともいえないかわいらしさ。キャラクターのファンなら、ぜひそこにも注目してほしい。1人で観ても十分楽しめるが、友人と時間を合わせて一緒に応援し、感想を共有し合いながら参加するのも楽しそうだと感じた。

 続けて体験したのは、『RYUGU - Generated Paradise』。これは、サンリオキャラクターのハローキティ、シナモロール、クロミによるパレードコンテンツだ。

 物語は、サンリオピューロランドに実際にある知恵の木からスタート。そこに突如として現れたロボットの亀に導かれるまま着いていくと、AI竜宮城に行き着くという物語だ。このAI竜宮城、AI乙姫が住む、なんでも思い通りになる不思議な世界。ハローキティ、シナモロール、クロミはそんな思い通りの世界を体験して、どんな感情を抱くのかといったストーリーだ。

 まるで、出演者たちとAI竜宮城を探検しているように進むのが、VRならではのポイント。パレードといえば、本来1ヵ所に止まって観ることが多いのに対し、この世界での私たちは自由自在に動ける。

 さらに魅力的なのは、魔法のステッキのようなものを持って、時折パレードの中に登場する「Generated」と書かれたボールを星型の波動で割ることができるのも楽しいポイント。しかし、このステッキを持つことが初心者にはなかなかに難しい。事前にVR慣れしておくと、より楽しめそうではある。とはいえ、物語に没入しながらも、自らもパレードに参加できるため上演時間はあっという間。この感動はぜひとも、一度体験してみてほしい。

 このほかにも、本家サンリオピューロランドと同じようにキャラクターグリーティングができるなど、楽しみ方が満載の『Sanrio Virtual Festival 2025』。VR初心者ながらも思った以上に没入することができ、楽しむことができた。ちなみに、VRヘッドセットなどを持っていなくても、スマホやPC、タブレットのみで参加できるコンテンツ、YouTubeで楽しめる無料コンテンツも。バーチャルファンも、サンリオファンも、一度訪れてみてはいかがだろうか。

(文:於ありさ)

(C)’25 SANRIO 著作(株)サンリオ

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