釣れたアオリイカを2カ月飼ってみると…… 同じイカとは思えぬ変化に「魚より賢くてかわいい」「なんて凄い映像」

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2025年02月22日 09:38  ねとらぼ

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ねとらぼ

まさかの変化が……

 釣ったアオリイカを連れ帰り、2カ月間飼育と観察をしてみた様子がYouTubeに投稿されました。動画は記事執筆時点で50万回以上再生され、4400件を超える高評価が寄せられています。


【画像】2カ月後のイカ


 動画が投稿されたのは、YouTubeチャンネル「MarinTube - マリンチューブ [能登の水中映像]」。能登半島を舞台に、水中映像を用いて普段見ることのできない視点から釣り、漁業、海の魅力を発信しています。


 これまでにもタコやマダイの稚魚など、海で釣った生き物を飼育する様子を公開してきた投稿主さん。今回は秋にエギングで釣ったアオリイカを連れ帰り、2カ月間水槽で飼育・観察する様子を見せてくれました。


●釣ったアオリイカを飼育すると……


 今回使用している120センチの水槽は、アオリイカを育てるために用意したもの。200リットル以上の水が入る水槽に海水とサンゴ砂、岩を入れ、フィルターとクーラーをセットし、しっかりと海水が循環することを確認しました。実際にアオリイカを入れる前は、釣れたアオハタやキジハタなどの魚を入れて観察していたそうです。


 釣ったアオリイカのうち、元気そうな個体を3匹連れ帰ってきたという投稿主さん。連れ帰ってきて日も浅く、まだ環境に慣れていないアオリイカたちは投稿主さんが水槽に近付くと、体の色を変えて警戒する姿を見せました。白っぽい体の色が一瞬で黒っぽくなるその様子は、なんとも不思議で興味深いですね。


 そしてアオリイカのために海藻も入れたという水槽に、エサとして生きたアジを入れてみると……なんということでしょう、アオリイカが驚き、真っ黒な墨を吐いたではありませんか。


 しばらくしてもアオリイカたちがアジに食いつく感じはなく、捕食する動きは見られません。試しにもう1匹アジを入れてみましたがアオリイカはまた墨を吐き、やがてアジと完全に馴染み、共存してしまいました。果たしてアオリイカたちは環境に慣れ、きちんとエサを食べてくれるようになるのでしょうか……?


●飼育開始から1週間〜10日後


 飼育開始から1週間後。残念ながら3匹のうち1匹のアオリイカは死んでしまいましたが、他2匹は元気に生きており、新しい環境に慣れて少し落ち着いてきたようです。


 この地点でアオリイカは、エサとなるはずのアジと共存している状態です。しかし捕食シーンは撮影されていないものの、いつの間にかベラの頭だけ落ちていたところを見ると、カメラが回っていない間に魚を捕食している可能性がありそうです。


 飼育開始から10日後。イカたちも環境に慣れてきたようで、投稿主さんが水槽に近付いても驚いたり、警戒したりすることがなくなりました。そしてそれまでは共存していたアジをついに捕食し、もぐもぐと食べはじめたのです。


 アオリイカは20分ほどかけてアジの尾びれ以外を飲み込み、その後無事に完食。幸いなことに、もう1匹のアオリイカもアジを食べてくれました。2匹とも無事にエサを食べるようになり、問題なく飼育を続けられそうだと安堵する投稿主さんなのでした。


●飼育開始から30〜60日後


 飼育開始から30日後。何の問題もなく順調に生活している2匹のアオリイカは、環境や投稿主さんにすっかり慣れた様子。水槽に新たなアジを投入するとおなかが空いていたのか、根気よくアジを狙い、ばっちり捕食するシーンを見せてくれたのでした。


 飼育開始から60日後、2匹のアオリイカは元気いっぱいに過ごしていました。エサをあげると飛びついてくるようになったというアオリイカの水槽に、たくさん釣ってきたアジを投入すると……すぐに反応し、捕食する姿を見せてくれます。最初のころとの違いに驚きますね。


 投稿主さんによると、飼育に慣れたアオリイカは死んだエサはなかなか食べないけれど、生きたエサはすぐに食べてくれるようになったそうです。調子がいい日であれば、1日で3〜4匹ものアジを食べるのだとか。すごい食欲だ……!


 実際に飼育してみたことで、「イカやタコは魚以上に飼い主を覚えてエサをねだるようになる」ことがわかったという投稿主さん。イカやタコの知能が高いといわれていることにも、納得できたそうです。


●アオリイカの今後は……?


 せっかく環境に慣れてくれたため長期的に飼育したいところですが、水槽の大きさやメンテナンスなどの理由から、2匹のアオリイカとはこの動画でお別れになるとのこと。次の動画では冬らしい魚がこの水槽にいることでしょう、と語る投稿主さんなのでした。


 なお同チャンネルに投稿されている動画は漁業従事者と連携して撮影をしており、チャンネルの運営陣にも漁業権を保持しているメンバーがいるとのことです。


●「イカを飼える環境は本当に憧れ」「すごくおもしろくて勉強にもなる映像でした」の声


 動画には国内外から「イカを飼える環境は本当に憧れ」「すごくおもしろくて勉強にもなる映像でした! かわいくて不思議な生き物ですね」「イカの捕食シーンなんて珍しく食い入るように見ました、とても楽しい動画でした。体色の変化もすごいですね、ありがとうございました」「イカやタコの飼育って難しいし寿命も短いけど明らかに魚より賢くてかわいいですよね」「めちゃくちゃ憧れる〜」「生態系が出来上がってますね」といった、たくさんのコメントが寄せられていました。


 能登の海で撮影した水中映像や、釣った生き物を飼育する様子はYouTubeチャンネル「MarinTube - マリンチューブ [能登の水中映像]」で公開中。InstagramやTikTokでも、情報を発信しています。


画像提供:YouTubeチャンネル「MarinTube - マリンチューブ [能登の水中映像]」



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