王者・神戸は開幕2戦連続ドロー　大迫勇也の2発で一時逆転も…PK被弾で名古屋に追いつかれる

　2025明治安田J1リーグ第2節が22日に行われ、名古屋グランパスとヴィッセル神戸が対戦した。

　昨シーズンのJリーグYBCルヴァンカップ王者の名古屋と、J1連覇中の神戸が激突。開幕節、名古屋は4失点での大敗、神戸はスコアレスドローと、ともに勝利を逃しており、お互いに今季初白星を目指して戦った。

　開始わずか21秒、神戸に絶好機が訪れる。敵陣深い位置で相手のミスパスを奪った味方のクロスに大迫勇也が合わせてゴールネットを揺らす。しかし、名古屋は大迫のハンドを主張し、木村博之主審はオンフィールドレビューで映像を確認。同主審は大迫の左腕に当たっていたことを認め、神戸の得点を取り消した。

　その後はインテンシティの高い攻防が繰り広げられ、攻守が目まぐるしく入れ替わる展開に。お互いにゴールへ近づく場面は生み出したが、決定力に欠いてスコアレスで折り返す。

　試合の均衡が破れたのは56分、名古屋が先制に成功する。ペナルティエリアの手前中央でフリーキックを獲得し、キッカーは徳元悠平。左足を振り抜き、鋭いシュートをゴール左下へ突き刺した。

　70分、神戸がセットプレーで試合を振り出しに戻す。右コーナーキックにマテウス・トゥーレルが頭で合わせたボールがファーへ流れると、いち早く反応したのは大迫。オフサイドラインのギリギリから抜け出し、さすがの嗅覚で合わせて押し込んだ。

　すると75分、神戸があっという間に逆転を果たす。ロングボールに反応した佐々木大樹が相手に競り勝ち、ヘディングへ大迫にパス。ボックスに侵入した大迫は右足を振り抜き、ゴール左下へと流し込んだ。

　しかし82分、名古屋が絶好機を迎える。カウンターの流れからペナルティエリア内に侵入し、浅野雄也が相手のファウルを誘ってPKを獲得する。稲垣祥がキッカーを務めると、冷静に相手GKの逆を突いてゴール右下へ流し込んだ。

　試合はこのまま終了し、勝ち点「1」ずつを分け合った。次節は26日に行われ、名古屋は敵地でFC東京と、神戸はホームで京都サンガF.C.と対戦する。

【スコア】
名古屋グランパス　2−2　ヴィッセル神戸

【得点者】
1−0　56分　徳元悠平（名古屋）
1−1　70分　大迫勇也（神戸）
1−2　75分　大迫勇也（神戸）
2−2　85分　稲垣祥（名古屋）


【ゴール動画】名古屋・徳元の鋭い直接FK弾がさく裂　神戸も大迫2発で一時逆転
　
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