フェブラリーSに出走予定のミッキーファイト(撮影:下野雄規) 今週の日曜日は、東京競馬場でフェブラリーステークス(GI・ダート1600m)が行われます。
過去10年のフェブラリーSでは馬体重480キロから539キロ以下の馬が9勝2着8回3着9回と圧倒しています。馬体重が軽い馬はパワー不足でGIメンバー相手に通用するのは難しいのでしょう。また、540キロ以上の馬については、タイトな競馬になりやすいGIで走りが窮屈になることから、本来の力が出し切れないのかもしれません。
ちなみに、馬体重478キロ以下で馬券に絡んだのはソダシとノンコノユメの2頭だけとなっています。この2頭はどちらもGIで勝利した実績のあった馬ですし、馬体重が478キロ以下だったとしても、GIで勝ち負けできる地力があれば上位争いも可能と言えそうです。
しかし、事前にレース当日の馬体重を正確に把握するのは困難です。そこで過去10年のフェブラリーSでの前走馬体重に着目。すると、ここでも前走の馬体重が480キロから539キロ以下の馬が9勝2着8回3着9回となっています。
フェブラリーSを事前に予想する際には、各馬の適性や能力だけでなく前走の馬体重にも注目してみるのもいいかもしれません。
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
前走馬体重540キロ以上(ただし、前走根岸Sで勝利している馬は除く)
[0-0-0-14]複勝率0%
該当馬:ミッキーファイト
(過去の該当馬:22年アルクトス3番人気7着、21年アルクトス4番人気9着)
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。
上位人気が予想されるミッキーファイトが該当しました。
前走の馬体重が540キロ以上の馬は15頭が出走し2着1回と苦戦しています。馬券に絡んだのは22年のテイエムサウスダン。この馬は前走の根岸Sを勝っていた馬。過去10年のフェブラリーSは根岸Sをステップに出走してきた馬が良績を残しており、レースレベルも上がっています。ハイレベルなレースできっちりと勝ち切れている馬であれば、前走の馬体重が540キロでも地力の違いで好走する可能性が残るのでしょう。
しかし、該当馬に挙げたミッキーファイトの前走は交流重賞の名古屋大賞典で555キロでの出走。勝利こそ挙げていますが、地方馬が3着と5着に入っており、レースレベルが高いかと言われると疑問が残ります。
週中に発表された調教後の馬体重では562キロとなっており、東京への輸送を考慮しても大きく減ることはなさそうです。今回は前走よりも頭数が増えることもあり、超大型馬には不利になりやすい窮屈な競馬となるリスクもあります。人気で配当妙味も薄いとなれば手は出しづらい印象。実力は十分にありそうですが、今回は条件や過去の傾向から軽視するのも考えたいところです。
重賞レースの参考に、是非お役立てください。