体操男子の徳洲会は22日、鎌倉市内で試技会を行い、昨夏のパリオリンピック(五輪)で3冠を飾った岡慎之助(21)らが出場した。4月に群馬・高崎アリーナで行われる全日本個人総合選手権の決勝に向けての予行演習で、岡は床運動と跳馬を除く4種目で合計53・300点を記録。股関節と手首に慢性的な痛みを抱えており状態は「3割くらい」としながらも、「逆にこのコンディションでここまでできたら、なんでもいけるという感覚がある」と一定の手応えを示した。
25年度から大幅なルール変更で、跳馬以外の種目で技の数が10から8に減る。周囲が難度の高い技を構成に組み込む一方、自身は出来栄えに磨きをかけていく構えだ。「自分は演技の美しさが評価されているので、そこが消えないように。ミスなくやれば絶対に勝てる」と意気込んだ。
審判を務めた米田功監督は、岡について「1つ1つのクオリティーはだいぶ上がってきたが、良くもなく悪くもなく」と、冷静に評価。「(10月の)世界選手権で個人総合の金を狙えるまでには届いていないので、勝負の中に入れるコンディションをこれから整えて欲しい」と期していた。【勝部晃多】
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