【競馬予想】好メンバーが集ったフェブラリーS、実績がありながら人気薄の2頭が爆発の予感

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2025年02月23日 07:10  webスポルティーバ

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 2025年最初のGI、上半期の「ダート王決定戦」フェブラリーS(東京・ダート1600m)が2月23日に行なわれる。

「ダート王決定戦」と称されながら、同じ時期に海外GIのサウジカップ(2月22日/キングアブドゥルアジーズ・ダート1800m)が開催されるようになってから、国内のダート一線級はそちらに向かうようになった。そのため、今年もメンバーレベルの低下が懸念されていた。

 しかし、いざふたを開けてみれば、今回はトップレベルに近い好メンバーが集結。スポーツ報知の坂本達洋記者も「楽しみなメンバー」と言って、今年最初のGIに胸躍らせる。

「同時期に行なわれるサウジカップデーが2020年から始まってから、一線級のダート馬はその後のドバイワールドカップデーへと続く中東遠征を選択。おかげで、近年のフェブラリーSはメンバーレベルが低くなりがち、というイメージがあります。

 そして今年も、フォーエバーヤングやウシュバテソーロなど実績馬4頭が今週のサウジカップに出走。世界最高賞金といった魅力もあって、日本のトップクラスが海外GIに目を向けるのも当然でしょう。

 ただ、そうした状況にありながら、今年のフェブラリーSはかなり面白い戦いになりそうです。昨年の覇者ペプチドナイル(牡7歳)に、2023年にアメリカのGIブリーダーズカップクラシック(サンタアニタパーク・ダート2000m)で2着と大健闘したデルマソトガケ(牡5歳)、さらにエンペラーワケア(牡5歳)、コスタノヴァ(牡5歳)、ミッキーファイト(牡4歳)といった勢いのある実力派が顔をそろえました。

 昨年と比べても、層が厚いメンバー構成といった印象。実績あるベテラン勢から伸び盛りの4歳馬まで、気になる馬が数多くいて人気も割れそうです。まさにどこからでも狙えそうで、馬券的な妙味はたっぷり。伏兵の台頭も大いに期待できます」

 昨年は、今年も出走するペプチドナイルが11番人気で激走。3連単の配当が150万円超えという大波乱となった。過去10年の結果を振り返ってみても、1番人気は5勝、2着2回、3着1回と信頼度は高いが、時に思わぬ伏兵が馬券圏内(3着以内)に飛び込んできて、配当面で爆発力のあるレースと言える。それゆえ、坂本記者は馬券においては幅広く買うことを推奨する。

「馬券圏内に穴馬が突っ込んでくることが多いGIで、今年は上位の人気も割れそう。そうしたことを踏まえると、たとえ人気馬を軸にして買うとしても、3連単軸1頭マルチとか、できればボックスでいくことをオススメしたいです」

 その坂本記者がここでピックアップするのは、厳選の穴馬2頭だ。1頭目は、ガイアフォース(牡6歳)。昨年のレースでも5番人気で2着と奮闘している。

「昨年の2着馬ではありますが、あまり人気にならないタイプ。好配当を狙うなら、押さえておきたい1頭です。

 もともと芝の実績馬ですが、初ダートだった昨年のレースで好走できたのは、ワンターンの左回りという、東京のこの舞台が合っているからでしょう。現にそのあと、芝に戻った同様の舞台、GI安田記念(6月2日/東京・芝1600m)でも1着ロマンチックウォリアーからコンマ3秒差の4着という立派な成績を残しています。

 翻(ひるがえ)って、再びダートに挑んだ前走のGIチャンピオンズカップ(12月1日/中京・ダート1800m)では、15着と大敗。コーナー4つの舞台のうえ、大外の8枠16番発走とあっては、流れに乗れなかったのもやむなし、です」

 イクイノックスと同世代のガイアフォース。同じキタサンブラック産駒で、3歳時はGIIセントライト記念(中山・芝2200m)を勝つなどして、当初は似たタイプと見られていたが、潜在的な能力は異なっていたようだ。

「そもそも血統面からしても、(ガイアフォースの)母ナターレは地方のダート重賞で活躍した馬。母の父はクロフネですから、ダート適性を秘めていたのは納得です。今回はキャリア3度目のダート挑戦ですが、陣営も確かな手応えをつかんでいるのではないでしょうか。

 管理する杉山晴紀厩舎は今回、2頭出し。もう1頭のエンペラーワケアのほうが注目を集めそうですが、前走の大敗で人気を落としそうなガイアフォースも軽視禁物。得意舞台での反撃を見込んでいます」

 坂本記者が注視するもう1頭は、ドゥラエレーデ(牡5歳)だ。

「同馬も、芝、ダートを問わない"二刀流"が魅力の穴馬です。今回、賞金順では除外になるところを、レーティングがメンバー4位ということで出走が叶いました。そうした流れも、プラスに考えたくなりますね。

 昨年末のチャンピオンズカップでは、2年連続の3着と好走。実績上位はもちろん、まだ衰えなどないことを証明しました。前走のGIIプロキオンS(1月26日/中京・ダート1800m)でも好位につけての正攻法の競馬で、アタマ、クビ差の3着。その結果も十分に評価できますし、相手なりに崩れない走りは"ここでも!"と思わせます。

 東京・ダートがキャリア初だった昨年のレースでは、前半で引っかかってしまって最後の直線でガス欠。12着と振るわなかったのも、致し方ありません。中京コースに実績があるように左回りには問題ありませんから、立ち回りひとつで雪辱のチャンスはあると見ています」

 芝の重賞勝ちがあるガイアフォースとドゥラエレーデ。ダート戦でも重賞タイトル、それもGIの勲章を手にすることができるのか、注目である。

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