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週刊少年ジャンプ(集英社)『ONE PIECE』(作:尾田栄一郎)の主人公モンキー・D・ルフィは、物語が進むにつれてどんどんとパワーアップしています。特に近年では“ギア5”を習得し、「ヒトヒトの実幻獣種 モデル“ニカ”」の能力にも覚醒するなど、非常に強力な戦闘能力を持っています。そんな現在のルフィに勝てる人物は、既存のキャラクターの中に存在するのでしょうか。
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まず考えられるのは、元海軍本部大将、通称“青雉(キジ)”として知られていたクザンです。クザンは現在海軍を退役し、通称“黒ひげ”ことマーシャル・D・ティーチ率いる黒ひげ海賊団の一員として行動しています。相手の身体や周囲のものを凍らせる“ヒエヒエの実”の能力者で、元海軍本部大将にふさわしい実力者です。
クザンをあげた理由として、第一に“ヒエヒエの実”の能力があげられます。過去にルフィはクザンの能力で全身凍らされたことがあり、能力が上がった現在でも物理的に凍らされてしまえば、対抗する手段を失う可能性が高いからです。
さらにクザンは、“エッグヘッド編”で、ルフィが恐れる祖父で海軍中将のモンキー・D・ガープに勝利しています。年老いてはいますが、ガープは“海軍の英雄”と呼ばれた伝説の海兵です。そのガープを打ち負かしたクザンは、現在のルフィにも勝利できる可能性があるのではないでしょうか。
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また、ルフィが“ギア”シリーズを開発したのは、先述のクザンへの大敗がきっかけでした。このことからも、クザンの実力の方が上ではないかと考えられます。
次に、現海軍本部元帥の“赤犬”ことサカズキもルフィに勝てる可能性があると考えられます。サカズキは“マリンフォード頂上戦争”の後、海軍元帥の座を巡ってクザンと死闘を繰り広げ、これを制しました。
その死闘は、10日間にわたって繰り広げられたと作中で語られていることからも、サカズキには“マグマグの実”の能力だけでなく、かなりの耐久力もあると推察できます。現時点で、ルフィの“ギア”シリーズは時間制限や体力の消耗が激しく、サカズキとの勝負は不利になるかもしれません。
ただしサカズキは、ルフィの義兄であるポートガス・D・エースの命を奪った張本人です。ルフィにとっては兄の仇という因縁の相手なので、サカズキに対してはいつも以上の実力を発揮する可能性があります。
そして黒ひげ海賊団の船長であるマーシャル・D・ティーチも、ルフィにとって脅威の存在かもしれません。ティーチは“ヤミヤミの実”の能力のほかに、頂上戦争で“白ひげ”ことエドワード・ニューゲートから奪った“グラグラの実”の能力も手にしており、その強さはルフィに覇気を教えたシルバーズ・レイリーでさえ「今の“黒ひげ”に正面からは勝てやしない」と発言するほどです。
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ただ基礎戦闘能力はルフィほど強くなさそうなので、戦闘方法の繰り出し方によって戦いの風向きが変わってくるのではないでしょうか。
最後にルフィがもっとも苦戦しそうなのが、圧倒的な覇気の強さを誇る“赤髪のシャンクス”でしょう。シャンクスは覇気だけではなく、海賊王“ゴール・D・ロジャー”の大技“神避(かむさり)”を使えるほどの実力者です。
しかもシャンクスはルフィにとって命の恩人であり、憧れの人でもあります。このような立場からも、ルフィにとっては容易に倒すことのできない相手だといえるのではないでしょうか。
このように、圧倒的な力を手に入れたルフィにも、勝るとも劣らないキャラクターは複数存在しています。彼らがルフィと戦うことはあるのか、今後も『ONE PIECE』の展開から目が離せません。
(海川 まこと/漫画収集家)
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