画像左は40歳の頃の素肌の画像。現在手元にある素肌を撮影した画像はこれが最も若い頃ですが、30代半ばはもっと老けていました。 美容ライターの遠藤幸子です。年齢を重ねると徐々に老けていくのは当たり前と思いがちですが、現在48歳の筆者の素肌は30代後半の頃よりキレイだと自負しています。某大手化粧品ブランドの肌解析マシンでは、肌年齢が−14歳と測定されました。
筆者が一念発起して、肌老けから脱却し、肌年齢−14歳と診断されるまでに取り組んできたことをお伝えしたいと思います。今回はスキンケア編として、「やめたこと」「続けてきたこと」を7つずつ紹介します。
◆私が美肌作りに目覚めたきっかけは
筆者が初めて実年齢よりも老けて見られた衝撃体験をしたのは、14年ほど前の30代半ば。人からとても嫌な形で指摘されて、自分の肌状態を自覚しました。
当時は日々のことに追われて自分のことは後回しにしていた頃。マイナスな体験ではあったものの、振り返ればあれが美肌に目覚める転機になったと、今では感謝しています。
とはいえ、この仕事を始める前で今よりずっと美容の知識が乏しく、手探り状態のほぼセルフケアで、無謀にも見た目年齢の巻き戻しに挑んできました。
やがて、美容の知識を自分の美肌磨きのために得て、何が必要で何をやめるべきか考えてケアしていくようになりました。
◆美肌のためにやめたスキンケア7つ
(1)肌断食
週に一度肌にスキンケアアイテムを塗らない肌断食を行い、肌力を養おうとしていましたが、実行するたびに肌がしぼみ老け込むように感じられました。
その頃の筆者は極度の乾燥肌で、バリア機能が著しく低下していた可能性があり、不向きだったのではないかと考えています。
肌断食は乾燥肌や敏感肌の方が実践するのは慎重に検討する必要があると言えます。
(2)ぬるま湯洗顔
乾燥肌だからと洗顔料を使わずにぬるま湯や柔らかいタオルをぬるま湯に浸し、顔に1分ほど乗せてから拭うようにするスチーム洗顔を2年ほど続けていました。
乾燥は和らいだように感じられたものの、古い角質が溜まり、くすみや吹き出物などの肌トラブルにつながっていた可能性が高いです。
(3)タオルで顔を拭く
毎日洗濯していても室内干しをしていることもあり、タオルには目には見えない雑菌が付着している可能性があると考え、洗顔後タオルで顔を拭くのをやめました。今では洗顔用のペーパータオルを使用しています。
◆クレンジングや洗顔の「間違った方法」もやめた
(4)肌に刺激を与える角質除去
洗顔していなかったこともあり、以前は古い角質が溜まり、毛穴の黒ずみも気になっていました。
それを落とすために肌に刺激を与える可能性があるスクラブ洗顔や貼ってはがすパック、ピンセットを使った角質除去を行っていた時期があります。それをすっぱりやめました。
現在ではこんにゃく由来のスクラブ剤を週に1度使用していますが、その際はやさしい力加減でゆっくりと手を動かして行っています。
(5)無防備に紫外線の影響を受ける
高校の3年間あまりに無知で日焼け止めをせず、屋外スポーツの部活に励んで焼いていましたが、20歳を過ぎてからはしっかりと紫外線対策を行うようになりました。
それでも子どもの行事などで紫外線の影響を強く受けることがありました。それを日傘なども併用し、しっかり対策を取るようになり、アフターサンケアも十分に行うようになりました。
(6)クレンジングしながらマッサージする
美容の知識がなかった頃は、クレンジングしながらマッサージをする習慣がありました。けれど、クレンジングに含まれる界面活性剤は長く肌に乗せているべきではないと気が付いてからはすっぱりその習慣をやめました。
(7)オイルクレンジングを週に3度以上使用する
疲れたときなど濃いメイクもするりと落とせるオイルクレンジングによく手が伸びましたが、クリームクレンジングをメインに、オイルは週に2度までに留めるようになりました。
以上が美肌のためにやめた7つのことでした。ここからは、美肌のために続けてきたことを7つご紹介します。
◆美肌のために続けてきた7つのスキンケア習慣
(1)毎朝の肌チェック
毎朝洗顔前に清潔な手で肌に触れ、つまんで肌のハリ・弾力をチェック。明るい自然光の入る場所で鏡を見る肌チェックを行ってきました。これをしていると肌トラブルの予兆に気付き、先回りのケアができるようになり、その日の肌状態に応じたケアを行うことで肌の管理がしやすくなりました。
(2)肌状態に応じたスキンケア
肌が老けていた頃は、自分に合うスキンケアを行うというよりも、自分が使いたいものや話題のコスメに走っていました。
それを自分に合うもので、生理前・生理中は敏感な状態でも使いやすく、油分控えめのケアを行うなど生理周期を意識したスキンケアに変えました。その結果生理前に必ずできていた吹き出物に悩まされないようになりました。
(3)朝と夜とで異なるケア
朝はこれから浴びる紫外線の影響を考え、抗酸化作用の高い成分が配合された化粧品を使い、夜はダメージケアと保湿を重視したケアを行うなど、朝と夜とでスキンケアを変えています。
◆肌は薄くデリケート。負担をかけないために
(4)アイケア
目元の皮膚は薄くデリケートなので、専用のアイテムを使い、丁寧なケアを続けてきました。
(5)紫外線対策
室内で過ごすときも、毎日欠かさず日焼け止めを塗っています。ただし、極端に紫外線を避けることはしていません。
(6)保湿ケア
美肌の基本は、汚れを落として十分に保湿すること。水分と油分を自分の肌にとってバランスよく補給し、年齢とともに不足しがちなセラミドを化粧品で補い保湿ケアしています。
(7)薬指をメインとして指使い
肌は薄くデリケートなので、触れるときには薬指をメインとしてゆっくりと手を動かし負担をかけないように気をつけています。
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美肌に取り組んできたこの14年間、筆者は美容医療の力を借りていません。ほぼセルフケアで肌年齢の巻き戻しを図ってきました。一体験談として参考にしていただけますと幸いです。
<文/遠藤幸子>
【遠藤幸子】
美容ライター/エイジング美容研究家 スキンケア・アンチエイジング両アドバイザーの資格を保持。Webを中心に美容に関するコラムを寄稿するほか、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インフォマーシャル、広告などにも出演。Instagram:@sachiko_en