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横峯さくら選手
横峯選手は、1985年生まれ、鹿児島県出身の39歳。8歳からゴルフを始め、小学4年生のときに全国小学生大会で優勝し、2004年にプロテストに合格。2005年に「ライフカードレディスゴルフトーナメント」でツアー初優勝を果たすと、2009年には年間6勝をあげて賞金女王に輝きました。
2015年からはアメリカツアーに参戦し、2018年「ショップライトLPGAクラシック」で2位を獲得。その後、2021年に第1子となる男の子を出産し、2022年からは8年ぶりに日本ツアーに復帰を果たします。通算勝利回数は23勝で、永久シード獲得に必要な30勝を目指しています。
◆夫と二人三脚のメンタルトレーニングで…
藤木:旦那さま(メンタルトレーナー・森川陽太郎さん)は元々スポーツをされていたそうですね?
横峯:サッカー選手だったと……聞いております(笑)。
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横峯:そうですね。
藤木:実は、今も旦那さまが一緒にいらしていて、(スタジオ)ブースの向こうから見てくださっているんですけれども、メンタルトレーナーの方が常に側にいてくれるということは、かなり大きな支えになるのかなと思いますが?
横峯:そうですね。ただ、2011年に知り合って2年半お付き合いをしたんですけれど、付き合ってから1年ぐらいは、私も夫も仕事の話をしたくない感じだったので、本当に他愛のない会話ばかりしていたので、メンタル(トレーニング)とは全然かけ離れていましたね。
藤木:当時はゴルフと離れたところで一緒にいられることが、ご自身のなかで大切なことだったのでしょうか?
横峯:はい、大切な時間でした。
藤木:アメリカツアーに挑戦されたときも、旦那さまの言葉がきっかけになったと伺いましたが、やはり、そのポイントで(旦那さまから)的確なアドバイスをもらえているということでしょうか?
横峯:それこそ付き合って1年ぐらいの頃なんですけど、2年ぐらい勝てなかった時期がありまして。そのときに、私が“夫にサポートしてもらいたいな”と思っていた時期と、夫が私に対して“何かできることはないかな?”と考えていた時期が重なったので、そこからメンタルトレーニングをお願いしました。
藤木:それまでゴルフの話をしてこなかったのに、急にメンタルトレーニングを始めるということで、何かぎこちない感じにはならなかったですか?
横峯:はい(笑)。なので、決めごとじゃないですけど「メンタルトレーニングのときだけは敬語で話す」とか、ちゃんとオンオフを切り替えてやっていました。そうしたら、メンタルトレーニングを受けた後の1試合目で2位になって、2試合目で優勝しました(笑)。
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高見:結果にすぐ結び付きますね!
藤木:当時のトレーニングは、どういうことをしていたんですか?
横峯:1試合目のときは“自分の感情に蓋をしてプレーしていた”ところを指摘されて、「まず周りを見てみよう」とか、ここはバンカーに入れたくないところだけど「まずは自分ができることをしよう」とか、そういう小さいことからでした。
あと、その当時は“優勝しか意味がない”と思ってプレーをしていたんです。でも、(夫からは)毎回優勝できるわけじゃないし「あなたはそんなにうまくないよ」みたいな感じで(自分自身へのハードルを下げて)。
でも、緊張したなかで(心の)蓋を開けたときに“やっぱりプレッシャーがかかっているな”という本当の感情を初めて感じて、そのなかでも2位になれて“すごいじゃん!”という(ポジティブな)気持ちがすごく残ったんです。
それをきっかけに感情に蓋をしなくなったことで、2試合目では“こういう展開になったときは、こんな気持ちが出てくると思うから、それに対して自分ができることをしよう”と(自分自身で)思えるようになったという感じですね。
藤木:そんなに効果が出たら“メンタルトレーニングってすごいな!”と思いますよね。
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<番組概要>
番組名:SPORTS BEAT supported by TOYOTA
放送日時:毎週土曜 10:00〜10:50
パーソナリティ:藤木直人、高見侑里
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/beat/
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