う、うすい! 厚さ3センチの反響は? 「グリルプレート」の誕生秘話

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2025年02月24日 06:20  ITmedia ビジネスオンライン

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「Toffy スリムグリルプレート」の実力は?

 スタイリッシュなデザインで、手入れも楽なグリルプレートとして反響を得ている商品がある。ラドンナ(東京都江東区)が2024年6月に発売した「Toffy(トフィー) スリムグリルプレート」(以下、スリムグリルプレート)だ。


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 内寸約47(幅)×27.5(奥行き)センチのフラットかつ大型のプレートで串焼きやステーキ、ホットケーキ、お好み焼きなどさまざまな調理が楽しめる製品でありながら、希望小売価格は類似商品と比較して抑えめの1万6500円に設定している。販売数も好調に推移しているという。


 開発のきっかけや今後の展開を、商品企画部の三橋朋也さんと広報担当の山城知美さんに聞いた。


●手軽に楽しめるおしゃれなホットプレート


 同社はシンプルで使いやすく、デザイン性も高いキッチンツールブランド「Toffy」を展開し、幅広い世代に支持されている。


 スリムグリルプレートについては「コロナ禍を経て、上昇していたホットプレートへの需要が落ち着いたタイミングで、少し特徴がある商品を打ち出したい」と考えたことが開発のきっかけだったという。


 ここ数年はフラットな形状のホットプレートが売れる傾向にあり、Toffyブランドとしても気軽に楽しめるおしゃれな雰囲気で、かつ他社と比較して手に取りやすい価格帯を意識し、展開を進めた。


 特徴である厚さ3センチのスリムな形状を実現するため、同社としては初となるシート型のヒーターを採用した。慣れない製造工程もあって、販売までの期間は通常より長い約1年半を要したが、薄さとフラットな形状を実現するため、妥協せずに開発を進めたそうだ。


 「薄型にするため、通常のホットプレートにあるような本体下の筐体をなくしている。そのため、ヒーターの熱が直接、接地面に伝わらないように高さや素材の調整にかなり時間をかけた。また初めて扱うヒーターということもあり、寿命の確認に加え、何度も試験を繰り返した」(三橋さん)


●こだわりは「完全なフラット形状」


 開発過程では、ステーキに焼き目が付くような網目状のプレートにすることも検討したという。しかし手入れのしやすさを考慮して「完全にフラットな形状にすること」を優先した。


 スリムグリルプレートは操作部を取り外せば、プレートを丸ごと水洗いできる。スタンドとハンドルをたたむだけで、すっきりとした収納が可能だ。使用時はスタンドとハンドルを広げるだけなので、使いたいときにサッと準備できる点も魅力となっている。


 低価格に設定することで購入しやすくし、手入れのしやすさ&使いやすさも追求した。「例えば、1〜2週間に1度のホームパーティーで使ったり、週に1回の朝食にパンケーキを焼くのに使ったりと、手軽に活用してほしい」(三橋さん)という思いもあるようだ。


●少人数向けのサイズ展開も検討


 顧客からはスタイリッシュでスリムな形状に加えて、手入れのしやすさ、収納のしやすさへの評価が高い。「Toffyブランドの特徴でもあるおしゃれなデザインへの反響や、パーティーでも気軽に使えそうといった声も集まっている」(山城さん)


 今後は大勢で食事をする機会が増える行楽シーズンに向けてSNSなどで活用イメージを発信していくほか、少人数をターゲットにしたサイズ展開も検討しているという。今後の反響にも注目したい。


(熊谷ショウコ)



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