今年引退の宗像師が手掛けた名馬 バランスオブゲームの中山記念連覇

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2025年02月24日 07:30  netkeiba

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連覇を達成したバランスオブゲーム(撮影:高橋正和)
 3月4日に定年を迎える宗像義忠調教師が手掛けた名馬の1頭がバランスオブゲームだ。惜しくもGIには手が届かなかったが、JRAでは歴代最多となるGII・6勝をマーク。そんな多くのファンに愛された個性派が連覇した05年と06年の中山記念を振り返る。

 宗像調教師は調教助手を経て、93年に開業した。2年目以降、コンスタントに20勝前後を挙げていたが、その名を一気に全国区に押し上げたのがバランスオブゲームだった。01年の新潟2歳Sで師に重賞初制覇をプレゼント。その後も大舞台で活躍し、GII・6勝を挙げたが、中でも得意としたのが中山記念だ。

 初参戦の03年はローエングリンの2着だったが、2年後の05年に初制覇を果たす。序盤は逃げたダイワバンディットの2番手を追走。残り200mで先頭に立つと、猛追するカンパニーの追い上げを3/4馬身凌ぎ、03年の毎日王冠以来となる1年4カ月ぶりの勝利を手にしたのだ。

 しかし、その後は一度も馬券に絡めないまま、翌06年の中山記念を迎えた。ダイワメジャーやエアメサイア、ハットトリックといったGI馬が参戦したこともあって、前年覇者とは思えない6番人気の低評価。しかし、このレースでのバランスオブゲームは一味も二味も違った。前半1000mが60秒9というスローペースの逃げを打つと、重馬場も味方に直線で加速。終わってみれば2着のダイワメジャーに5馬身差をつける圧勝で、84年のグレード制導入後では初となる中山記念の連覇を果たしたのだった。

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