サントノーレ(撮影:高橋正和) 名古屋競馬場で2月24日(月)に行われるかきつばた記念(4歳上・JpnIII・ダ1500m)。古馬短距離路線を整備する一環で昨年から2月下旬に移設され、ハンデキャップ戦からグレード別定に変更された。フェブラリーSやサウジCと時期が被るため、トップホースの出走は少なくなるが、さきたま杯を目指し各馬が覇を競う。
昨年のかしわ記念を制したシャマルは、白星を飾って再び軌道に乗せたいところ。一方でサントノーレやロードフォンスらにとっては適性を確かめたり、賞金を加算して大舞台につなげたい場面となる。各陣営の思い、意図が激突する一戦。ここから始まる春のダート短距離戦線から目が離せない。発走予定日時は24日(月)の18時ちょうど。主な出走予定馬は以下の通り。
■サントノーレ(牡4、大井・荒山勝徳厩舎)
昨年の京浜盃を7馬身差で勝ち、ダート三冠の主役候補に躍り出たが、故障により長期休養。9月の戸塚記念を6馬身差で制し復活をアピールしたが、続くジャパンダートクラシックでは7着だった。今年はフェブラリーSから始動予定も、回避してかきつばた記念へ。距離短縮でどんなレースぶりを見せるか、今後を占う一戦になりそうだ。
■ロードフォンス(牡5、栗東・安田翔伍厩舎)
芝のデビュー戦を含め、これまでの14戦すべて1400m。二桁着順が一度もなく、安定した走りが最大の強みだろう。昨秋に3勝クラス、オープンを連勝して勢いに乗ると、今年初戦の根岸Sでは、直線入口でカラ馬に進路をカットされる不利がありながら、2着と力を見せた。初の小回りコース、距離を克服し、重賞タイトルをつかむか。
■シャマル(牡7、栗東・松下武士厩舎)
23年のさきたま杯で競走中止、続くプロキオンSで競走除外と、スムーズさを欠き不調に陥った時期もあったが、昨年は黒船賞、かしわ記念を連勝して完全復活。待望のGI級タイトルも手にした。前走のJBCスプリントは7着だが、JpnIIIレベルのメンバーなら59kgの斤量でも実績、実力は上位。重賞7勝目を飾り、再びGI/JpnIの舞台へ。
■サンライズホーク(セ6、栗東・牧浦充徳厩舎)
OP昇級後は大きな着順が続いたが、23年のサマーチャンピオンで初タイトルを手にすると、勢いそのままに重賞3連勝を飾った。だが、24年黒船賞で連勝がストップし、以降は白星に手が届いていない。それでも昨年暮れの兵庫GTでは、最後方から動いて2着と復活の兆し。ここで再び軌道に乗せて、今年こそはビッグタイトルを狙う。
そのほかにも、昨夏にエルムSを制したペイシャエス(牡6、美浦・小西一男厩舎)、兵庫CSに続く2つ目のタイトルかかるエートラックス(牡4、栗東・宮本博厩舎)などが出走を予定している。