コモに敗れて肩を落とすナポリの選手たち [写真]=Getty Images ナポリを率いるアントニオ・コンテ監督が、23日のセリエA第26節コモ戦を振り返った。同日にイタリアメディア『スカイスポーツ』が伝えた。
開始早々にオウンゴールを献上したナポリは、ジャコモ・ラスパドーリの2試合連続ゴールで前半のうちに追いつく。しかし、77分にアサン・ディアオの勝ち越し点を許し、1−2でコモに敗れた。
3試合連続ドローからの黒星でリーグ戦4試合未勝利となり、今節勝利したインテルにかわされて首位の座から陥落した。コンテ監督は試合後、「今日の私たちはジキルとハイドだった」と語り、前後半で別のチームとなったパフォーマンスに落胆を隠さなかった。
「オウンゴールという“ケガ”もあったが、それでも私たちは下を向かずにプレーを続け、前半はとても好ましかった。(ハーフタイムの)ドレッシングルームにも良い雰囲気が漂っていただけに、後半については自分たち自身に問いかけなければならない。私たちには貪欲さや泥臭さが欠けていた。彼ら(コモ)の方がより勝利への渇望や欲求を持っていて、そのような時に私たちができることは多くない」
「戦術的に負けることはあっても、ハングリー精神で負けることがあってはいけない。私たちは汗を流さなければならないチームであり、精神的にスローダウンした途端、何が起きてもおかしくない。私は監督だからメンタルレベルにも取り組まなければらならないが、この観点は一定のレベルに到達可能なことも知っている」
メンタル面の改善を誓ったコンテ監督は、シーズン終盤戦に向けて次のようにコメント。逆境のなかでのスクデット争いに意欲を示した。
「今年の初めから、幸いにも自分たちで招いたプレッシャーと戦ってきた。そのプレッシャーに耐えることができるのか、できないのかを理解しなければならない。私たちは信じられないようなことをやっている。でも、一生懸命やってもうまくいかないこともある」
「インテルとは今1ポイント差だ。(10位の)昨年から大きく回復したのだから、並外れたことをしている。でも、それを維持しなければならないし、最後まで持ちこたえられるかどうかはわからない。負けは許されないし、私が負けず嫌いだということは、私と一緒にいる人なら誰でも知っている。トップに長くとどまればとどまるほど、風は強くなり、精神的にも準備をしなければならない。トップを追求することはハードワークであり、このような状況を通過することでもある」
ナポリは次節、インテルとの首位攻防戦に挑む。
【ハイライト】コモ 1−2 ナポリ