「2月1日に始まった沖縄県浦添市での春季キャンプに合わせて、つば九郎は例年通り、イベント出演と現地盛り上げのため沖縄入り。予定通りのスケジュールをこなして帰京するタイミングで倒れたといいます。球団はその直後の6日、つば九郎が4月中旬までイベント出演を見合わせることと体調不良による活動休止を発表しましたが、事情を知る球団関係者からは“かなり危ない容態”と漏れ伝わり、覚悟していたスタッフも多かったといいます」(球団OB)
2月19日、ヤクルトは球団マスコット・つば九郎の担当スタッフが亡くなったと発表。《球団マスコットとしてここまで育ててくれた功績に感謝と敬意を表します。今後の活動についてはしばらくの間休止となることをお知らせいたします》などとコメントしていた。
1994年にデビューしたつば九郎。スケッチブックに、時事ネタを織り込んだユニークなコメントを書くパフォーマンスなどで、ヤクルトファンにととまらず、多くの野球ファンの人気を集めた。前出の球団OBは続ける。
「これまで支えたスタッフは1人でした。30年間、ほぼ休みなしで精力的に活動していました」
だが一方で、周囲ではストレスによる不摂生を指摘する声もあったという。
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「逝去した球団スタッフはお酒が大好きで、公式ブログでも『る〜び〜(ビール)』『よるのパトロール(※歓楽街への散策)』のくだりが頻繁に出てきていました。時には選手や裏方と酒を酌み交わす機会もあり、コミュニケーションを取るのは非常に上手でした。
ただ、不摂生が目立っていて、近年も真冬なのに大汗をかくなど明らかな “体調異変”が生じていたとの話もあります。気づいたスタッフが『病院で診察を受けたほうがいい』と促していたそうですが、“俺は大丈夫だから”と気丈に振る舞っていたと聞いています。『唯一無二のスタッフだから、定期的に病院で検査を受けたり、ゆっくり休んだりして欲しかった』と悔やむ球団関係者は多いですよ」(前出の球団OB)
実際、後任人事はかなり難航しているという。広告代理店関係者はこう語る。
「つば九郎の人気を支えた“フリップ芸”を引き継げる人材は、球団内にはそう簡単には見つかりません。そこで当面は、大喜利が得意な芸人に頼んで、急場をしのぐ形を取る案が急浮上しています」
“代打芸人”に依頼した場合、シーズンが開幕すると、本拠地公式戦に加え、敵地などへも赴く過密日程をこなせるかどうかも課題だという。球団側は後継者を誰に託すのだろうか。
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