メキシコのシェインバウム大統領=19日、メキシコ市(EPA時事) 【サンパウロ時事】メキシコのシェインバウム大統領は24日の記者会見で、トランプ米政権によるメキシコ製品への25%の関税を回避するため、同国が中国製品に関税を課すこともあり得ると明らかにした。関税回避に向けた米国との協議では、週内の合意を目指しているという。
トランプ政権は2月3日、メキシコに対する関税発動を1カ月間延期。両国は現在、米ワシントンで貿易に関する作業部会を通じて対応を協議している。
シェインバウム氏は会見で、米国に対して自由貿易協定(FTA)の「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」を優先するよう求めてきたと説明。合意として目指すのは米国との間に関税がないという状態を確保することであり、中国などFTA未締結国に対する関税賦課は「作業部会で取り組んでいる一部だ」と指摘した。