米Salesforceと米Googleは2月24日(現地時間)、戦略的パートナーシップを拡大し、企業がAI搭載エージェントを構築・展開するためのモデルと機能の選択肢を提供すると発表した。この提携により、企業は特定のニーズに合わせてAIソリューションを開発できるようになり、単一のモデルプロバイダーに縛られることがなくなるとしている。
この提携拡大により、Salesforceの「Agentforce」がGoogleの「Gemini」のマルチモーダル機能と200万トークンのコンテキストウィンドウを利用することで、画像、音声、動画を扱えるようになり「Vertex AI」によるGoogle検索に基づいたリアルタイムの洞察と回答を活用できるようになる。
「Salesforce Service Cloud」は「Google Customer Engagement Suite」とより緊密に統合され、リアルタイムの音声翻訳、インテリジェントなエージェント間の引き継ぎ、パーソナライズされたエージェントの推奨、AIによる会話の洞察など、AIを活用したコンタクトセンター機能が強化される。
SalesforceのAgentforce、Data Cloud、Customer 360アプリケーションは、Google Cloud上で実行され、新しい地域へのアクセスやGoogle Cloud Marketplaceを通じた調達の簡素化が実現する。
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また、「Slack」と「Google Workspace」間のより深い統合を検討し、生産性を向上させ、チームと組織のために、よりまとまりのあるデジタルワークスペースを作成することも検討しているという。たとえば、ユーザーはSlackでエンタープライズ検索を使用して、Googleドライブ内のファイルにアクセスして操作できるようになる。GmailとSlack間でより簡単に情報を共有できるようになり、コミュニケーションと知識の共有が強化される。
Google Cloudのトマス・キュリアンCEOは発表文で、Salesforceが主要なインフラプロバイダーとしてGoogle Cloudを選択したことで、企業顧客は最も重要なアプリケーションの一部をGoogleの安全なAI最適化インフラストラクチャに展開できるようになったと語った。
米Bloombergによると、Salesforceはこの提携で、Googleのクラウドサービスに7年間で少なくとも25億ドルを費やすことを約束したという。
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