出版業界の調査機関である全国出版協会・出版科学研究所は2月25日、2024年のコミック市場規模は、過去最高の7043億円だったと発表した。市場をけん引したのは電子版で、占有率は72.7%となった。
電子コミックに限定すると市場規模は前年比6.0%増の5122億円。伸長率は年々ゆるやかになっているが、引き続き成長し、過去5年間でほぼ倍に増えた。
一方、紙のコミック市場は前年比8.8%減の1921億円だった。紙コミックスはコロナ禍の巣ごもり需要収束後、減少傾向に歯止めがかからず、3年連続の大幅なマイナス。出版科学研究所は「読者の電子への移行が進んでいる」としている。
紙コミック誌の休刊も相次いだ。24年は「月刊コミックバンチ」「月刊アクション」「ちゃおデラックス」などが休刊。「雑誌の数が減少し、Web連載にシフトしている」。
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