米アップルのロゴ(EPA時事) 【シリコンバレー時事】米アップルの定時株主総会が25日開かれ、保守系シンクタンクの全米公共政策研究センター(NCPPR)による多様性推進施策の廃止提案を否決した。トランプ大統領が多様性施策の巻き戻しを図る中、メタ(旧フェイスブック)など巨大IT企業が取り組み縮小に動いており、アップルの対応が注目されていた。米メディアが報じた。
NCPPRは提案で「多様性、公平性、包括性(DEI)」の取り組みが差別につながり訴訟リスクがあると指摘。株主の資産を損なう恐れがあると主張した。これに対し、アップルは法令を順守していると強調し、提案が「事業運営を制限しようとする不適切なものだ」として株主に反対を推奨していた。