夜間や早朝に自動車を運転していると、散歩中の犬と飼い主の存在に直前まで気づかず、ドキッとする場面がある。とくに体高の低い小型犬、黒っぽい毛色の犬、暗い色の服装の飼い主は視認性が悪く、非常に危険だ。
そんな危険を防ぐため、「光る首輪」を着けて、首元から発光しながら歩く犬たちのエレクトリカル散歩姿が「可愛い！」と、しばしば話題になる。
「光る首輪」は点灯時も常温のLED製。また、点灯部分はシリコンなどの柔らかな素材で覆われており、犬の首や被毛に直接触れない仕様になっている。
「犬がまぶしいのでは？」という声もあるが、首の真上に顔がある二足歩行の人間と違い、四足歩行の犬の顔（目）は首よりも前方についており、また、首元に被毛があるため、「まぶしい」と感じる可能性はかなり低い。
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獣医師監修の「光る首輪」なども販売されており、犬の安全性については十分に配慮されている商品だ。
しかし、「光る首輪」を着けて歩く犬たちの姿が話題になる度、「虐待だ」「”可愛い”と言われたい飼い主の承認欲求だ」といった誤解や中傷が後を絶たないという。
「光る首輪」の「可愛い」は副産物
「すごい勘違いされてる方が多数おられるんですが、イヌを飼ってる人は可愛いから発光首輪をつけてるんじゃなくて、発光したらたまたま可愛かっただけで、安全のためにつけてます」
「目がチカチカしないの？とつぶやいておられる方々。飼い主がいちばん心配して、調べて、自分でも試して、（装着時の犬の）反応も見て着けてますので、（犬が）まぶしそうならやめます。嫌がる子もなかにはいます。安心安全な散歩をしましょう！」
X（旧Twitter）にそう投稿したのは、秋田犬5頭と暮らす、秋田犬こゆきと愉快な仲間達（@kodomo4dog5）さん。
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大型犬5頭を散歩させる際、事故やトラブルを防ぐため、早朝や夜間は愛犬たちに「光る首輪」を装着しているそうだ。
飼い主も「光る首輪」を試着、感想は？
安全性を確かめるため、実際に自身でも「光る首輪」を装着してみた、という秋田犬こゆきと愉快な仲間達さん。
「熱くもなりませんし、人間が着けてもまぶしいとは思いませんでした。イヌの場合は光が毛に埋もれるので、人よりもまぶしくないと思います」（秋田犬こゆきと愉快な仲間達さん）
また、散歩中はチカチカと光が点滅する「点滅モード」ではなく、「常時点灯モード」を使用しているという。
「うちのイヌたちの場合、散歩中にまぶしそうにしている様子はないです。地面の同じところを5頭みんなで一緒に嗅いだりするので、全員の首輪の光が1箇所に密集しますが、誰かの首輪の光で周りのイヌたちがまぶしそうにしている様子もないです」（秋田犬こゆきと愉快な仲間達さん）
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「光る首輪」が苦手な子も
秋田犬こゆきと愉快な仲間達さんちの5頭の場合、「光る首輪」を嫌がる子はいないという。
「たまに、『うちのイヌは嫌がったので着けられなかった…』という方のお話も聞きます。イヌが嫌がるようなら着けなければ良いと思いますし、ご自分のイヌの様子を見て着けられたら良いと思います」（秋田犬こゆきと愉快な仲間達さん）
愛犬の「命」と「安全」を誰よりも考えているのは「飼い主」
犬たちの可愛いエレクトリカル散歩を中傷する声については、「もともとイヌは可愛いので、オプションとしては別に『発光首輪』は必要ないものですが、安全のために着けてます。着けた姿もたまたま可愛かっただけです、とお伝えしたいです」と、秋田犬こゆきと愉快な仲間達さん。
「自分たちの愛犬の命と安全を守るため、『発光首輪』を使用されてる方がたくさんおられます。誤解をされている方々は、実際に使用されている飼い主の方々の意見もしっかりと聞いて、ぜひご自分でも買って試してみてから、相手の気持ちを考えながらご自分の意見を伝えてもらいたいです」（秋田犬こゆきと愉快な仲間達さん）
「光る首輪」はアクセサリーではなく、あくまでも犬たちの命を守るための「安全グッズ」だ。
愛犬が「光る首輪」が苦手であれば、夜間や早朝の散歩時には、リードや飼い主の身体にLEDライトや反射材を着けるなどの対策をして、安全に散歩を楽しんでほしい。
（まいどなニュース／Lmaga.jpニュース特約・はやかわ リュウ）
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