セルティックで得点を量産する前田(撮影は1月22日のCL・ヤングボーイズ戦) [写真]=Getty Images スコティッシュ・プレミアシップ第28節が25日に行われ、セルティックはアバディーンを5−1で破った。試合後、セルティックを率いるブレンダン・ロジャーズ監督が、同試合で2ゴールを奪った日本代表FW前田大然を称賛した。セルティックの公式HPが同監督のコメントを伝えている。
チャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメントプレーオフでバイエルンに2戦合計2−3で惜敗したセルティックは、続く前節のスコティッシュ・プレミアシップでハイバーニアンに1−2で敗れ、今季のリーグ戦で2敗目を喫した。公式戦3試合ぶりの白星を狙ったゲームは、25分にスコアが動く。ベルギー代表MFアルネ・エンゲルスからのスルーパスが相手に触られたセカンドボールに、前田がいち早く反応。ダイレクトで押し込み、セルティックに先制点をもたらした。
前田のゴールで勢いに乗ったセルティックは、その後2点を追加して前半を終えると、後半に入っても1ゴールを奪い、4−0として終盤に突入。90分には1点を返されたものの、後半アディショナルタイムには再び前田が躍動。ボックス右のスペースへ抜け出したカナダ代表DFアリスター・ジョンストンからの折り返しをファーサイドで流し込み、この日2点目を奪った。最終的にセルティックは5−1で大勝している。
試合後、ロジャーズ監督は「我々にとって非常に良い結果だった」と勝利への喜びを露わに。「ゴールシーンだけでなく、チームの大きな努力によってクオリティーの高さを示すことのできる瞬間はたくさんあったし、そんな姿勢が大勝につながった」と試合を総括した。
さらに、今季のスコティッシュ・プレミアシップでのゴール数を2桁に乗せ、今季公式戦得点数を「25」に伸ばした前田については、「大然はこのチームのシンボルだ」と絶賛。その理由を次のような言葉で説明している。
「彼のプレッシング、誠実さ、謙虚さ、クオリティー、そしてゴールを決めたいというハングリーさは、私がチームに求めるものであり、その点で彼は本当にチームを象徴するようなプレーを見せている」
加えて、ロジャーズ監督は「彼はどこでプレーしてもゴールを決めてくれる。ウイングだろうと、センターフォワードだろうと、それは彼にとってあまり関係のないことなんだ」と話し、前田の得点力を褒め称えた。