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定年退職後に働いている人たちは、自らのキャリアプランについてどのように考えているのか。ヒューマンホールディングス(東京都新宿区)の調査によると、定年退職後に働いている65〜74歳の男女の58.6%が「定年後のキャリアプランを持っていない」ことが分かった。
「定年後のキャリアプランを持っている」割合は41.4%と半数を下回った。
ヒューマンホールディングスは「定年退職後も働く世代として初めてのケースが多く、ロールモデルが少ないこと、また、2020年以降、“キャリア自律”が注目され、企業では30〜40代の従業員を対象としたキャリア研修が行われることが増えているが、このようなキャリアプランを考える指針や知見が不足していることなどが考えられる」と分析した。
「定年後のキャリアプランを持っている」と回答した人に検討を始めた時期を聞いた。最も多かったのは「60代後半」(34.5%)で、「50代後半」(21.5%)、「60代前半」(18.6%)、「70代になってから」(15.7%)が続いた。
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「定年退職の年齢は異なるため一概には言えないが、定年退職後に検討を始める人が多い傾向はあるものの、定年退職前からセカンドキャリアについて検討していた層も多いことが推察される」(ヒューマンホールディングス)
「目標とする貯蓄額」については「3000万〜5000万円未満」(14.4%)が最も多く、「2000万〜3000万円未満」(14.2%)が続いた。
「現在の貯蓄額」については「3000万〜5000万円未満」(10.8%)が最も多く、「2000万〜3000万円未満」(10.4%)が続き、目標額と大きな差はなかった一方、「1万〜100万円未満」(10.1%)が3番目に多く挙げられた。
インターネットによる調査で、対象は定年退職後に働いている65〜74歳の男女1000人(男性600人、女性400人)。調査期間は1月9〜15日。
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